最新記事

2020米大統領選

【動画】トランプ再選の朝を描いたシュールな政治広告

Trump Runs Ad Showing 'Morning After' Election Win: 'Still Your President'

2020年10月29日(木)17時10分
ベンジャミン・フィアナウ

再選を嘆くリベラル派をあざ笑うかのように満面の笑みを浮かべた「朝日」が昇る TWITTER

<投票日の翌朝に再選されたトランプという「朝日」が昇る──勝利宣言さながらの動画が既にスタンバイ中>

11月の米大統領選で再選を目指すドナルド・トランプ陣営が、フェイスブックに新たな広告を投稿した。「リベラル派が嘆き叫ぶなか、トランプの顔をした日が昇る」というこの広告はトランプ再選を意味するもので、政治広告に関するフェイスブックの規定の「抜け穴」を利用する形で投稿された。

広告は、ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグが19世紀に作曲した組曲「ペール・ギュント」の中の1曲、「朝の気分」を流して投票日の「翌朝」を演出。「アメリカに朝が来た」というナレーションで始まり、朝日が昇って花が咲いたところで「ドナルド・J・トランプは今も変わらずアメリカの大統領だ」という音声が流れる。シュールで嫌な予感をさせる広告だ。

フェイスブックは「投票結果が判明する前に勝利宣言をする」内容の政治広告を禁じているため、この動画は「非表示」の扱いになっている。

トランプが民主党のジョー・バイデン候補に負けてもホワイトハウスに居座ろうとする可能性を警戒し、フェイスブックは選挙終了直後も一切の政治広告を停止する。

だがこの規定には「抜け穴」がある。10月27日よりも前に出稿された広告(今回の「今も変わらず大統領」はその前日に出稿された)については、選挙終了直後に再投稿してもペナルティの対象にはならないことになっているのだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ラファ攻撃は「人道上の悪夢」、停戦合意に尽力を=国

ワールド

米英豪、ロックビットのロシア人幹部に制裁 ランサム

ビジネス

米金融政策、想定ほど引き締まっていない可能性=ミネ

ビジネス

米当局、テスラに詳細要求 「オートパイロット」リコ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    「真の脅威」は中国の大きすぎる「その野心」

  • 3

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 4

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表.…

  • 5

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 6

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 7

    「ハイヒールが効率的な歩行に役立つ」という最新研究

  • 8

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 9

    メーガン妃を熱心に売り込むヘンリー王子の「マネー…

  • 10

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 5

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 6

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 7

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 8

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 9

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 10

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中