公立のバイリンガル小学校がベルリンには18もある、日本にも欲しい!
日本にこれほどのバイリンガル校がないのは必要がないから──確かにそうかもしれない。でも、少しはあってもいいだろう。ドイツとは状況が違うとはいえ、日本にだって隣国はある。日本には中国人学校もあればフランス人学校もあるが、いくつかの在日◯◯人学校がバイリンガル校に変わったら、面白い人材が育つと思う──例えば、IOLに挑戦したくなるような人材が。
この大会の話に戻るけれど、参加したい若者は居住国の予選をまず通過しなくてはならない。国際委員会は生徒の排除がないように、予選言語は「(当該国の)国語または教育言語」とするよう定めている。これを受けて、ウクライナ、エストニア、カナダなど多くの国では複数言語で挑戦が可能だ。しかし、日本の予選は日本語のみに指定されている。これでは外国籍や帰国生など、第1言語が日本語でない生徒は参加しにくい。この大会の意義を考えれば、もう少し柔軟な体制にしてもよさそうだ。
ベルリンのような公立バイリンガル校がいつ日本で誕生するかは分からない。でもその日に備えて、こういう国際大会への門戸をもう少し広く開いておいたほうが、第一歩としていいのではないだろうか。
【答え】
はい、②のԿումամոտոが正解ですね。ちなみに、これはアルメニア語です。
トニー・ラズロ
TONY LÁSZLÓ
1960年、米ニュージャージー州生まれ。1985年から日本を拠点にジャーナリスト、講師として活動。コミックエッセー『ダーリンは外国人』(小栗左多里&トニー・ラズロ)の主人公。
<本誌2020年6月30日号掲載>
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2020年7月7日号(6月30日発売)は「Black Lives Matter」特集。今回の黒人差別反対運動はいつもと違う――。黒人社会の慟哭、抗議拡大の理由、警察vs黒人の暗黒史。「人権軽視大国」アメリカがついに変わるのか。特別寄稿ウェスリー・ラウリー(ピュリツァー賞受賞ジャーナリスト)
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