最新記事

感染第4波

東京都23日のコロナ新規感染759人 小池知事「午後8時以降、街灯以外は消灯を」

2021年4月23日(金)20時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都の小池知事は3度目となる緊急事態宣言の発出を前に「午後8時以降、街灯以外は消灯を」と呼びかけた。(2021年 ロイター/Issei Kato)

東京都は23日、都内で新たに759人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

昨日の861人から102人減っているが、先週の金曜16日の667人から92人の増加となっている。
7日間移動平均の新規陽性者数では697.3人で前週比128.7%に増加。感染状況は感染第4波が進んでいる。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:24人(約3%)
10代:71人(約9%)
20代:226人(約30%)
30代:145人(約19%)
40代:115人(約15%)
50代:96人(約13%)
60代:41人(約5%)
70代:26人(約3%)
80代:11人(約1%)
90代:4人(約1%)
となっている。また65歳以上の高齢者は61人となっており、全体の8%を占めている。

一方、重症者は前日の48人に対して52人で4人増加している。

これで東京都内で確認された陽性者の累計は133,662人となった。

緊急事態宣言、カラオケ店休業要請、イベント無観客、鉄道減便

こうした状況を受けて政府は23日、東京都や大阪府など1都3府県に緊急事態宣言を出す方針を専門家に諮り、了承を得た。そして衆参議院運営委員会での説明を経て6時半からの新型コロナウイルス対策本部で正式決定された。宣言の発令は昨年4月、今年1月に続き3回目。

変異株の急速な拡大を受けて、昨年4月に実施した1回目の緊急事態宣言と同様の強力な対策が必要と判断した。

対象は東京都と大阪府、京都府、兵庫県で、期間は4月25日から5月11日まで。飲食店に営業時間の短縮を求めるだけでなく、酒類を提供する飲食店、カラオケ設備を提供する飲食店、1000平方メートル以上の大型施設に休業を要請する。またJリーグやプロ野球などのイベントは原則無観客とする。

都道府県間の移動自粛、日中の不要不急の外出自粛、出勤者の7割削減も求める。鉄道・バス会社には減便や終電時間の繰り上げも要請、感染リスクのある学校のクラブ・部活動も自粛を要請する。

小池知事「午後8時以降、街灯以外は消灯を」

東京都の小池知事は3度目の緊急事態宣言の発出を前に定例会見で「この状況が続くと新規陽性者数が2000人、入院患者数もさらに増えていくという推計もある。それほど感染力が強い変異株に対して、今ここで食い止めなければならない。ウイルスに対しては、人と人との接触をいかにして抑えるかというところがキモ。ここは集中してぎゅっと締めていきたい」と、都民への協力を呼びかけた。

また、「大規模施設のイルミネーションイベントなどのライトアップの中止や点灯時間の短縮については引き続きお願いしているが、20時以降は照明が伴う看板やネオン、イルミネーションなども停止して、街灯以外のすべての明かりを消すように徹底していきたい」と述べ、人流の抑制によって、感染拡大を抑え込むことの重要性を強調した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ノババックス、サノフィとコロナワクチンのライセンス

ビジネス

中国高級EVのジーカー、米上場初日は約35%急騰

ワールド

トランプ氏、ヘイリー氏を副大統領候補に検討との報道

ビジネス

米石油・ガス掘削リグ稼働数、3週連続減少=ベーカー
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の…

  • 5

    横から見れば裸...英歌手のメットガラ衣装に「カーテ…

  • 6

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    アメリカでなぜか人気急上昇中のメーガン妃...「ネト…

  • 9

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中