最新記事

感染第4波

東京都17日のコロナ新規感染759人、緊急事態宣言解除後で最多に

2021年4月17日(土)15時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は17日、都内で新たに759人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは今年1月以降の新規陽性者数の推移。

東京都は17日、都内で新たに759人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

昨日の667人から92人の増加。また先週の土曜10日の570人から189人の増加となっている。これは1月30日769人以来の多さで、2度目の緊急事態宣言解除後では最多となる。

7日間移動平均の新規陽性者数では569人で前週比124.1%に増加。感染状況は感染第4波に入りつつある状態だ。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:20人(約3%)
10代:53人(約7%)
20代:239人(約31%)
30代:156人(約21%)
40代:112人(約15%)
50代:78人(約10%)
60代:41人(約5%)
70代:30人(約4%)
80代:20人(約3%)
90代:10人(約1%)
となっている。また65歳以上の高齢者は73人となっており、全体の10%を占めている。

一方、重症者は前日の43人に対して45人で2人増加している。

これで東京都内で確認された陽性者の累計は129,540人となった。

モニタリング会議「変異株が急増、爆発的感染拡大のおそれ」

こうしたなか、東京都は15日午後、感染対策のモニタリング会議を行った。

感染発生状況について専門家は「現在の新規陽性者数の増加比約120%が継続すると、2週間後には1.44倍の約680人/日、4週間後(ゴールデンウィーク後)には2.07倍の約980人/日の新規陽性者が発生することになる。新規陽性者数の増加比は、既に人流が増加していること、変異株による陽性者が著しく増加していること等により、さらに上昇することが危惧される」と指摘。

とりわけ、感染増加の要因として「N501Yの変異株と判定された件数は、4月14日時点までの累計396件、国立感染症研究所の検査で判明した12件を加えると合計408件で、前回時点の合計149件に比べ著しく増加している。N501Y変異株は、感染力が強いことから全国的に広がりを見せており、爆発的な感染拡大への厳重な警戒が必要である」として、変異ウイルス検査数を増やしていく方針を確認した。

一方、医療提供体制については「検査陽性者の全療養者数は、前回4月7日時点の3,821人から4月14日時点で4,148人と増加傾向が続いている。N501Y変異株の重症化率は従来株より高いとの報告もあり、急速な感染拡大に備え、早急に対策を検討する必要がある」との指摘がなされた。

また東京都の小池知事は16日午後の定例記者会見で「明らかに大きな波が来ている」と述べ、感染第4波への備えを訴えた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

インド鉱工業生産、3月は前年比+4.9% 鉱業部門

ビジネス

静岡支店長に蒲地氏、大分は安徳氏=日銀人事

ワールド

カナダ西部で山火事広がる、数千人に避難指示 大気汚

ワールド

パキスタン、景気下振れリスク依然として高い=IMF
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の…

  • 5

    横から見れば裸...英歌手のメットガラ衣装に「カーテ…

  • 6

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    アメリカでなぜか人気急上昇中のメーガン妃...「ネト…

  • 9

    年金だけに頼ると貧困ライン未満の生活に...進む少子…

  • 10

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 9

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 10

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中