最新記事

前大統領

大統領をやめツイッターもできないトランプは弾劾裁判直前でも上機嫌の日々

Donald Trump 'Feels Happier' out of White House and off Twitter, Senior Adviser Says

2021年2月9日(火)17時54分
レベッカ・スピアコール

メラニア夫人とともにフロリダに帰ってきたトランプ前大統領(1月20日) Carlos Barria-REUTERS

<目前に迫った二度目の弾劾裁判も当人はどこ吹く風。太陽がいっぱいの美しい別荘で呑気な日々を送っているという>

ホワイトハウスを去ってツイッターやフェイスブックから締め出されて以来、ドナルド・トランプ前大統領は「以前よりも幸せ」を感じていると、トランプの上級顧問が語った。

トランプは、ジョー・バイデンが新大統領として宣誓した1月20日に、ワシントンDCを離れてフロリダへ向かった。以来、リゾート地の別荘「マール・ア・ラーゴ
」に居を構えている。

トランプの任期は、最後に連邦議会議事堂襲撃という汚点で台無しになった。おかげで主要なソーシャルメディアから締め出され、暴動を扇動したとして二度目の弾劾裁判を受けることとなった。

だが、トランプの顧問ジェイソン・ミラーが英紙サンデー・タイムズに語ったところによれば、トランプは退任してからのほうがそれ以前よりずっと幸せだという。
ミラーは1月20日、前大統領となったトランプがメラニア夫人や子供のイバンカ、ドナルド・ジュニアなどの近親者たちとともにエアフォースワンに乗り込み、ワシントンを離れてフロリダに向かうのに同行した。

ミラーは次のように話している。「旅立ちの際の(前)大統領は非常に上機嫌で、家族と穏やかな時間を過ごしていた。最前列の座席から、それを見ているのは楽しかった」

「その感情はほかの人たちにも行きわたっていた。なかには、その日をひどく悲しんでいる人もいたが、アメリカ大統領史上もっとも大きな成功を収めた1期目だったという誇りが、そこにはあった」

両肩の重荷を降ろした

ミラーの発言は、退任する際のトランプの個人的な感情を伝える貴重な資料だ。ミラーはサンデー・タイムズに対し、次のように話した。「(前)大統領が心の底からリラックスしている様子を見るのは、ここ何年かで初めてだった」

「4年ぶりに、すべてが自分にかかっているのではないと知り、息を吐き出すことができた気分だ。世界のすべてが自分の双肩にかかっている......その重みを知る人は、アメリカ史上、ほかには45人の大統領しかいない」

トランプの上機嫌はマール・ア・ラーゴでも続いているという。「そこは人生の狂騒から離れ、休んでリラックスするための美しい場所」で、トランプがゴルフや社交を楽しめる場所だとミラーは言う。

ツイッターなどのソーシャルメディアから離れて時間を過ごすようになったことも、トランプが上機嫌な理由の一つだという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

マスク氏が訪中、テスラ自動運転機能導入へ当局者と協

ワールド

ハマス代表団、停戦協議でカイロへ 米・イスラエル首

ワールド

バイデン氏「6歳児と戦っている」、大統領選巡りトラ

ワールド

焦点:認知症薬レカネマブ、米で普及進まず 医師に「
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われた、史上初の「ドッグファイト」動画を米軍が公開

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    目の前の子の「お尻」に...! 真剣なバレエの練習中…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    美女モデルの人魚姫風「貝殻ドレス」、お腹の部分に…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中