最新記事

日本アニメ

日本がついに動く実物大のガンダムを建造、ファンに動画が拡散

This Life-size Gundam Robot Built in Yokohoma, Japan is Terrifying

2020年9月23日(水)17時20分
ソフィア・ウォーターフィールド

新型コロナウイルスのせいで一般へのお披露目は延期されたまま GUNDAM Channel/YOUTUBE

<日本の技術力が結実したかのような高さ18メートルの動くガンダムに感動>

日本の横浜で建造されていた「実物大」のガンダムが完成し、動画がソーシャルメディアで拡散している。このガンダムの売りは「動く」ことだ。

ガンダムが置かれているのは、横浜の山下ふ頭。建造中は、周辺区域は関係者以外立ち入り禁止とされ、一般の人は近づくこともできなかった。「タイムアウト東京」の記事によると、高さ18メートルのこのガンダムの建造は2014年にスタートしたが、調査とプランニングだけで2年を要したという。

英語のオンライン男性誌「ハイプビースト(Hypebeast)」は、8月に完成したこのガンダムは動くことができると伝えている。横浜ベイエリアの住人たちが撮影した動画には、巨大なガンダムが一連の動作テストを行う一部始終が捉えられている。

横浜のロボットは、日本のSFアニメシリーズ『機動戦士ガンダム』に登場したモビルスーツ(有人操縦型のロボット兵器)を元にしている。ファンたちが作成したウィキペディアによると、今回の実物大ガンダムは、このアニメに登場するガンダムのなかでも、型式番号「RX-78-2」をベースとしているようだ。アニメの舞台となった「一年戦争」において、地球連邦軍の戦力として大いに活躍した機体だ。

ハイプビーストの記事によると、横浜のガンダムは重さ25トンで、ゆっくりとではあるがスムーズに動くという。歩く、ひざをつくといった動作のほか、頭を回転させたり、腕や指を動かしたりすることもできるという。

観覧デッキから限定ガンプラまで

2020年10月に開催予定だったイベント「ガンダム・ファクトリー横浜」の呼び物の1つが、新型コロナウイルスの影響で延期されている。

ガンダム・ファクトリー横浜には、ガンダム以外にも以下の施設がオープンする予定だ。

・ガンダム・ドック:ガンダムが動く様子を間近で見ることができる観覧デッキ。
・ガンダム・ラボ:店舗やカフェ、動くガンダムの仕組みを学ぶ展示施設などが入ったエンターテインメント複合施設。
・アカデミー:動くガンダムの構造や設計、メカニズムを実際に手を動かしなら知ることができる展示施設。
・会議室:イベントやトークショー、講演会、研究発表やワークショップ向けの特設スペース。また、技術系企業や大学、研究機関向けの特別な展示スペースとしても使用できる。
・ガンダム横浜基地サテライト:この会場でしか買えない限定版ガンプラなど、さまざまなオリジナル商品を販売する店舗スペース。

(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

日経平均は小幅続落、連休前でポジション調整 底堅さ

ビジネス

丸紅、発行済み株式の2.3%・500億円上限に自社

ワールド

韓国当局、企業価値向上プログラムで指針案

ビジネス

ユニクロ、4月国内既存店売上高は前年比18.9%増
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 8

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 9

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中