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新型コロナと経済危機「アメリカはヨーロッパも救え」

I Am in Italy Amid the Coronavirus Crisis. America Must Act Now—And Act Big

2020年3月16日(月)18時55分
ニュート・ギングリッチ(元米下院議長)

ペンス副大統領率いる新型コロナウイルス封じ込めのための専門家チーム(タスクフォース)は、最悪のケースを予測し、パンデミックを抑え込んで影響を最小限に抑えるのに必要な方策を考える計画グループを立ち上げるべきだ。

公衆衛生上の危機の解決と並行して、われわれは経済的な難問をも解決しなければならない。

イタリア経済には問題がある。もともと景気後退に入っていた上、感染予防のための封鎖でさらに打撃を受けるだろう。イタリアの銀行が倒産し、欧州の他の銀行を道連れにするリスクは本物だ。

トランプと米議会が景気対策を考えるとき、アメリカはこの秋までに自らだけでなく欧州経済をも不況から引き上げなければならないことを認識すべきだ。アメリカ経済がどうなるかを考えるだけでは十分ではない。欧州経済が破綻したら、世界経済もアメリカ経済も大きな影響を受けることになる。

イタリアの教訓は、早く対策を取らなければ人命の犠牲も経済の犠牲も大きくなるということだ。

トランプが国家緊急事態を宣言したのは評価できる。だが公衆衛生と経済両面で勝利するためには、まだまだやるべきことがたくさんある。

(翻訳:村井裕美)

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