最新記事

ヘルス

男性諸君、ハイテク下着で精子を守れ!

2018年2月7日(水)11時00分
エイプリル・グレーザー

銀繊維で電磁波を遮断するハイテク下着 Patrick T. Fallon-Bloomberg/GETTY IMAGES

<スマホはいつもジーンズの前ポケット? それなら電磁波をカットしてくれる下着をどうぞ>

世界最大の情報家電見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に露出狂の男たちが乱入、したわけではない。写真の2人はれっきとした出展企業のスタッフ。まあ、女から見ると限りなくセクハラに近いけれど、IT産業の世界が男性優位なのは周知の事実だ。そんなこと気にしていたらCESの取材なんかできない。

今やカジノの都ラスベガスの新年恒例行事となった感のあるCESには、例によって大ヒットを予感させる新製品から「誰が買うの?」と首をかしげたくなる珍商品までが勢ぞろい。写真の男性用「ハイテク」ブリーフは後者の例だと思うけれど、昨年に続いての出展ということは、ひそかに買い求める男性がそれなりにいたのかも。

製造元のスパルタン社によれば、この1年間の販売実績は約3万枚(SからXXLまでの5サイズあり、1枚35ドル前後)に上る。主な顧客はジーンズの前ポケットにスマートフォンを入れて歩く習慣があり、かつスマホの放つ電磁波による精子の減少を気にする男たち。布地に銀繊維が織り込んであり、これで電磁波を99%までカットできるそうだ。

モバイル機器の放つ電磁波が体に悪いという話はスマホ以前の時代からあった。携帯電話を耳に押し当てて長時間しゃべっていると脳腫瘍になるという都市伝説もあれば、それなりに科学的な研究もある。

例えば16年にはイスラエルのテクニオン大学の研究者らが、日頃からスマホを下半身に近づけて持ち歩く男性では精子の数が減る傾向があると警告している。ただし統計的なデータにすぎず、因果関係は明らかでない。また飲酒や喫煙、太り過ぎや過度なストレスなども、元気な精子の数や運動能力に影響を及ぼすとされている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米アマゾン、テレフォニカとクラウド契約 通信分野参

ビジネス

三菱重の今期、2年連続で最高益見込む 市場予想は下

ビジネス

オリックス、発行済み株式の3.5%・500億円を上

ビジネス

KKR傘下のロジスティードがアルプス物流買収へ=B
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食...止めようと叫ぶ子どもたち

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「真の脅威」は中国の大きすぎる「その野心」

  • 5

    いま買うべきは日本株か、アメリカ株か? 4つの「グ…

  • 6

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 7

    デモを強制排除した米名門コロンビア大学の無分別...…

  • 8

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 9

    イギリスの不法入国者「ルワンダ強制移送計画」に非…

  • 10

    中国軍機がオーストラリア軍ヘリを妨害 豪国防相「…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 8

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 9

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 10

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中