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インタビュー

出口治明「社会的責任を叫びながら、いざ不祥事になると平気で居座る経営者はおかしくありませんか」

2020年4月3日(金)11時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

――3回にわたり、信用社会における、これからの社会人の心得、会社のあり方を聞いてきました。多くの人が疑心暗鬼になり、人を信用できないのも行動できないのも、「悟りが足りないのではなく、勉強が足りないからだ」ということを痛感しました。勉強して感情ではなく、ファクトで判断することが重要だと。

世界がどうなっているのかを見ようと思ったら、どうすればいいか。縦軸に歴史を見て、横軸に世界の人の考えを見るわけです。そして、縦横に見たことをデータで裏付ける。縦、横、算数(データ、エビデンス)以外に、世界を見る方法はありません。

そして、どう勉強するのかといえば、人、本、旅以外にはないわけです。いろんな人に会う、いろんな本を読む、いろんな所へ自ら行ってみる。そこに尽きますよね。

※インタビュー第1回:出口治明「日本は異常な肩書社会。個人的な人脈・信用はなくても実は困らない」
※インタビュー第2回:出口治明「人間は皆そこそこに正直でかつずる賢いしお金に汚い。基本的には信頼するしかない」


得する、徳。
 栗下直也 著
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