ネットワークと「80対20」が変化を起こす4つの理由
さらに、ネットワークの数と影響力が増してきた第四の理由がある。ネットワークを動かす燃料が情報だという点だ。広い意味での情報技術が用途を広げ、性能が向上すると、ネットワークが増え、集積し、さまざまなことができるようになった。アプリを使ったサービスのエアビーアンドビーやウーバーといった企業は、スマートフォンが開発されなければ、現在の形では存在していない。
つまり、莫大な価値をもつ一つのネットワークのイノベーションが、やはり莫大な価値をもつ別のネットワークのイノベーションを次々と呼び起こすという、波及効果があるわけだ。情報技術のコストが下がり続ける一方、その性能は向上し続けていることをふまえると、この先どこまで行くかは想像もできない。良くも悪くも、われわれは、数十億の人々の生活に影響を与え、ビジネスや社会のルールを変えつつある「素晴らしき新世界」に生きているのだ。
※第3回:最初は「自分が何者か」よりも「誰の下で働くか」が重要
『増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則』
リチャード・コッチ 著
仁平和夫、高遠裕子 翻訳
CCCメディアハウス
2024年6月4日号(5月28日発売)は「イラン大統領墜落死の衝撃」特集。強硬派ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える グレン・カール(元CIA工作員)
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