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独小売売上高、今年は戦後最大の落ち込みに=業界団体
7月15日、ドイツの小売業界団体HDEは、今年の小売売上高が食料品を除いたベースで約22%減少し、戦後最大の落ち込みになるとの見通しを示した。新型コロナウイルス感染第2波が起こらないことが前提としている。写真はケルンの商業施設で4月撮影(2020年 ロイター/Thilo Schmuelgen)
[ベルリン 15日 ロイター] - ドイツの小売業界団体HDEは15日、今年の小売売上高が食料品を除いたベースで約22%減少し、戦後最大の落ち込みになるとの見通しを示した。新型コロナウイルス感染第2波が起こらないことが前提としている。
食料品を含む売上高は4%減と予想した。5週間以上にわたるロックダウン(都市封鎖)期間中も営業を続けた食料品スーパーなどと、業務停止を余儀なくされた他の小売業者で明暗が分かれる形となった。
新型コロナの感染拡大により消費者の行動が大きく変わり、ネット通販が好まれるようになった。HDEによると3─5月は1回の買い物で支出する金額は実店舗が10%減少する一方で、オンラインストアでは20%増加した。
HDEはオンライン販売の技術を持たない中小の小売業者には特に問題と指摘。HDEのマネジングディレクター、ステファン・ジェンス氏は「新型コロナ危機は今後何年にもわたって小売業界を悩ませることになる。多くの消費者の買い物習慣が変わった。小売業者は適応する必要がある」と述べた。