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英GDP改定値、第1四半期は前期比+0.1% 12年以来の低い伸びに
5月25日、英国立統計局(ONS)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、前期比0.1%増となり、2012年以来の低い伸びにとどまった。ロンドンで2015年11月撮影(2018年 ロイター/Toby Melville/File Photo)
[ロンドン 25日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、前期比0.1%増となり、2012年以来の低い伸びにとどまった。企業投資が前期比0.2%減少し、15年半ば以来最悪のパフォーマンスとなったことに加え、家計支出が同0.2%増と、14年第4・四半期以来の低い伸びにとどまったことが響いた。純貿易は経済成長に寄与しなかった。
一方で、政府支出の伸び率は16年前半以来の高水準となる0.5%となり、GDPを押し上げた。
ONSの統計学者、ロブ・ケントスミス氏は「全体的に第1・四半期の経済パフォーマンスはさえなかった。製造部門の伸びが鈍化し、消費者と直接関わる業界が低迷した」と述べた。
前年比でみると、第1・四半期GDP改定値は1.2%増。主要7カ国(G7)では日本のみがこの水準を下回る成長率となっている。
家計支出の伸び率は1.1%にとどまり、6年ぶりの低水準となった。
ベレンバーグのエコノミスト、カラム・ピッカリング氏は最近のインフレ鈍化や賃金の伸び加速に触れ、「第1・四半期の数値はおそらく景気の基調的な弱さを過大に見積もり過ぎており、われわれは第2・四半期に幾分上向くと見込んでいる」と述べた。
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