最新記事

テニス

ウィンブルドンの試合直前「透ける」とブラを替えさせられた!

Wimbledon Player Mihaela Buzărnescu Forced to Change Bra Before Match

2022年7月7日(木)16時19分
メーガン・カートライト

満身創痍で戦う選手のブラに何か問題が?写真は2回戦のブザルネスク Susan Mullane-USA TODAY Sports

<伝統の大会の厳しいドレスコードのおかげで、急遽、コーチのブラを借りなければならなかったほどの一大事とは?>

テニスのウィンブルドン選手権に出場しているルーマニアのスター選手、ミハエラ・ブザルネスクが、1回戦の試合前に下着を着替えるよう命じられる一幕があった。大会のドレスコードに違反しているという理由からだ。1回戦、ドイツのナスターシャ・シュンクとの試合開始直前に、大会側の監督責任者が違反に気づいた。

ブザルネスクは試合後、スポーツ専門メディア「ユーロスポーツ」とのインタビューの中で経緯を明かした。「スポーツブラの色が黒すぎて、(胸のあたりを指して)このあたりが(ウェアの上から透けて)見える可能性があるから着替えるよう指示された」と語った。

「持っていた白いスポーツブラのほうは、(胸が)透けて見えるタイプのものだったから着られなかった。結局、コーチのスポーツブラを借りた」と彼女は笑い、「問題なかったからいい」と述べた。

ウィンブルドン選手権では、出場選手は練習時も試合の際も、厳しいドレスコードに従わなければならない。このドレスコードでは、男子・女子を問わず全ての選手は、下着を含めて「全身白」を身に着けることが義務づけられている。

厳しいドレスコードに賛否の声

大会のドレスコードには、「出場選手の服装はテニスにふさわしい、ほぼ完全に白の装いでなければならない。これは選手がコートに入った時点から適用される」と書かれており、しかも「オフホワイトやクリーム色は白に含まれない」との注意書きがある。

既定にはさらに、「プレー中に観客から見える、あるいは(汗をかいたなどの理由で)透けて見える可能性がある下着も、幅1センチ以内の縁取り以外は完全な白でなければならない」と定め、こう続けている。「白以外のの色で塗りつぶされた部分があってはならない。ネックラインと袖口に一本線の縁取りがあるものは許容されるが、いずれも幅は1センチまででなければならない」

小さなロゴや縁取りはかろうじてOK @MikiBuzarnescu/INSTAGRAM


シューズや帽子、ヘッドバンド、リストバンドやソックスも全て白でなければならない。

ウィンブルドン以外ならカラフルもあり  @MikiBuzarnescu/INSTAGRAM
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:トランプ氏陣営、本選敗北に備え「異議申し

ビジネス

日本製鉄副会長が来週訪米、USスチール買収で働きか

ワールド

北朝鮮の金総書記、核戦力増強を指示 戦術誘導弾の実

ビジネス

アングル:中国の住宅買い換えキャンペーン、中古物件
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?

  • 4

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、…

  • 5

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 6

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 9

    時速160キロで走行...制御失ったテスラが宙を舞い、4…

  • 10

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中