アメリカとタリバンの「反IS共闘」に現実味
2021年8月30日(月)17時55分
ロシアと中国は早くも、地域の安定を目的に、タリバン政権の承認に向けて慎重に動き始めている。アメリカがタリバン政権を承認するハードルはもっと高いが、決してあり得ない話ではない。
そのための重要なステップの1つは、アフガニスタンの新政権がタリバン以外の有力指導者(カルザイ元大統領など)を迎え入れて、権力分担の体裁だけでも整えることだ。そもそも、20年以上統治経験のないタリバンには、ほかの勢力の力が不可欠だろう。
アフガニスタンの未来は、今後のタリバンの行動にかかっている。タリバンは国家統治の計画をほとんど明らかにしておらず、その行動を予測することは難しい。
それでも、タリバンが賢明であれば、適切な行動を取ることは不可能ではない。問題は、タリバンがどのくらい賢明なのか、だ。
©2021 The Slate Group
2024年4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が愛した日本アニメ30」特集。ジブリのほか、『鬼滅の刃』『AKIRA』『ドラゴンボール』『千年女優』『君の名は。』……[PLUS]北米を席巻する日本マンガ
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着