最新記事

飲食店

飲食店の「違反営業」許さず! 米市当局の過激な実力行使で店が...

LA Suburb Builds Fence Around Restaurant That Defies COVID Orders

2021年4月14日(水)11時17分
ドーン・ゲスク
レストラン(イメージ)

Ridofranz-iStock

<飲食店のコロナ対策に厳しい姿勢で臨むロサンゼルス郊外バーバンク当局が、規定違反の店に取った抜本策。オーナーの息子は3回逮捕された>

カリフォルニア州ロサンゼルス郊外の町バーバンク市当局は、新型コロナへの安全対策に違反した状態を改善しないレストランに対し、店の周囲を金網のフェンスで囲むという抜本的な対策を実施した。


規定に違反する「Tinhorn Flats Saloon & Grill」に対して当局は以前から営業停止を求めており、オーナーの息子ルーカス・レペジアンは6日間で少なくとも3回逮捕されたという。直近の逮捕容疑は、店の再開を阻止するため市が積み上げた土嚢を取り除いたことだ。

バーバンク警察によれば、同店が営業再開の認可を得るのに失敗した後、仮差し止め命令が下りたという。また市は、レストランへの電力の供給を遮断する許可も得たとしている。

レストランの支援者たちは店の前で抗議活動を行ったが、警察によれば「大部分は平和的だった」という。「それでも周辺住民にとっては騒がしかっただろうが」

Tinhorn Flats Saloon & Grillはインスタグラムで騒動について語っており、土嚢をどかした際には「自由をロックダウンすることはできない。我々は従わない」と投稿した。


パンデミックが始まってから、ロサンゼルス郡では3万軒以上のレストランが閉鎖された。Tinhorn Flats Saloon & Grillは規定に違反したまま、3月に営業を再開していたという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日本製鉄副会長が来週訪米、USスチール買収で働きか

ワールド

北朝鮮の金総書記、核戦力増強を指示 戦術誘導弾の実

ビジネス

アングル:中国の住宅買い換えキャンペーン、中古物件

ワールド

アフガン中部で銃撃、外国人ら4人死亡 3人はスペイ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 5

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    無名コメディアンによる狂気ドラマ『私のトナカイち…

  • 8

    他人から非難された...そんな時「釈迦牟尼の出した答…

  • 9

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 10

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 8

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中