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ロイヤルウェディング

ヘンリー英王子とメーガンさんが結婚 今後はサセックス公爵と夫人に

2018年5月20日(日)10時00分


快晴の青空

青空とまばゆい太陽の下、真紅の制服姿の軍の音楽隊が音楽を奏で、城の周りに集まったファンを盛り上げた。一方で、半自動小銃を持った警察官が町をパトロールしたり、屋上から監視を行った。

出席した有名人の中には、米国人俳優ジョージ・クルーニーさん夫妻や、元サッカー選手のデービッド・ベッカムさんと妻のビクトリア・ベッカムさん、テニス選手のセリーナ・ウィリアムズさん、歌手のエルトン・ジョンさんらがいた。

礼拝堂は、ヘンリー王子の母の故ダイアナ元妃が愛した白いバラの花で飾られた。

「英国王室の再生を皆で祝うことができる日だ」と、スコットランドから来たというケニー・マクキンレーさん(60)は語り、「国中が分断されるのではなく、一緒になって英国人であることを誇れる時だ」と付け加えた。

ロンドンの30キロ西にある絵のように美しいウィンザーの狭い道には、約10万人の王室ファンが詰め掛けると見込まれている。訪問者は、城の周囲に設けられた警察のチェックポイントを通過しなくてはならない。ウィンザー城は、1066年以降、39人の英国王が居城としてきた。

エリザベス女王の孫で、王位継承順位6位のヘンリー王子と、離婚暦がありアフリカ系米国人と白人の父を持つマークルさんの結婚は大きな注目を集めており、ウィンザーにはテレビのカメラクルー数百人が集まった。

黒人英国人の中には、今回の結婚が人種的な障壁の崩壊を意味しており、最もエリートで伝統ある場所に加わるにも、出自が問題にならない「現代的な英国」を体現したものと受け止めている人もいる。

一方で、欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)によって分断に直面する英国にとって、今回の結婚は意味がない、もしくは一時の気晴らしに過ぎないと考える人もいる。世論調査に対し、大半の英国人は結婚式の中継は見ないと答えている。

マークルさんの父は欠席

マークルさんの父でテレビの照明ディレクターのトーマス・マークルさん(73)は、一部米メディアに最近心臓手術を受けたばかりとの理由で、式の直前に欠席を表明した。

マークルさんの母ドリア・ラグランドさん(61)は、18日にエリザベス女王(92)と夫のフィリップ殿下(96)に面会した。女王夫妻は、約600人の参列客とともに、結婚式に出席した。

結婚式では、伝統的な賛美歌に加え、聖歌隊により米国人歌手ベン・E・キングの1960年代のヒット曲「スタンド・バイ・ミー」も歌われた。また、ヘンリー王子の母、故ダイアナ元妃の姉のジェーン・フェローズさんが朗読を行った。

結婚式を終えた2人は、城の敷地内で一般観衆1200人にあいさつし、その後馬車に乗って町をパレード。

その後、ウィンザー城の聖ジョージズ・ホールで披露宴が行われるほか、夕刻にも城内のフロッグモアハウスで約200人を招待したレセプションが行われる。

2人はすぐにはハネムーンに出かけず、来週には夫婦として初の公務が予定されている。

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