最新記事

トランプ夫人

D&Gが女性歌手に激怒した理由はメラニア!? 

2017年6月21日(水)19時55分
ジャニス・ウィリアムズ

G7会期中の市内観光の場に登場したメラニア Guglielmo Mangiapane-REUTERS

<メラニアに取り入るドルチェ&ガッバーナをマイリー・サイラスが批判すると、100倍ぐらいの反論と報復が返ってきた>

多くの有名ファッションブランドが、ドナルド・トランプ米大統領の政策を嫌って妻メラニア夫人への衣装提供を拒否するなか、イタリア発祥のドルチェ&ガッバーナ(D&G)はファーストレディーの忠実なサポーターとして寄り添っている。メラニアの着こなしから、両者は恋人のようにお互いに夢中のようにさえ見える。5月にイタリアで開かれた主要7カ国(G7)首脳会議中、メラニアの洋服で特に目を引いたのは、D&Gの鮮やかなシルクの花モチーフが散りばめられたジャケット(5万1000ドル)だった。

同ブランドのファウンダー兼デザイナー、ステファノ・ガッバーナは今年初めにメラニアへの衣装提供の意思を表明しただけでなく、彼女を「DGウーマン」と呼んでブランドの象徴のように扱っている。

Melania Trump #DGwoman thank you #madeinitaly

stefanogabbanaさん(@stefanogabbana)がシェアした投稿 -

(昨年の大晦日にD&Gのドレスを着用したメラニア)


だが、このメラニアびいきが気に入らない人もいる。歌手のマイリー・サイラスもその一人。6月17日に行われた2018年春夏ミラノ・メンズ・コレクションのD&Gのショーで、弟のブレイソン・サイラスがランウエイデビューを果たしたときのインスタグラムへの投稿で、弟への祝福の言葉の後にこう続けた。

「追伸 D&Gへ 私はあなた方の政治的な立場には反対だけど、若いアーティストに活躍の場を与えていることは支持します」

マイリー・サイラスがD&Gに噛みついた理由は不明だが、メラニアへ衣装を提供したり、同性愛カップルの養子縁組などに批判的な意見を発表していたことなどを英テレグラフ紙が指摘している。2人のデザイナーは、過去のインタビューで「家族と言えるものは、伝統的なものだけ」と述べており、これに激怒した歌手エルトン・ジョンがD&Gの不買運動を呼びかけるまでの騒動になった。

【参考記事】メラニアがファッションリーダーに? サウジアラビアでの華麗な着こなしをチェック
【参考記事】トランプの妻メラニアが大変身、でも勝負服が裏目に

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 9

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中