コラム

秘密のベールに覆われたメーガン妃の男児出産 筆者はこう見る

2019年05月08日(水)09時20分

しかしヘンリー王子とメーガン妃は王族のメンバーとしてロイヤルベビーの誕生に際し、世界中の臣民との距離を縮める公務を果たしたかと言えば、疑問が残る。

グーグルトレンドで「メーガン・マークル」と入力し、世界の注目度を調べてみた。婚約発表時の17年11月が「61」で、ウィンザー城で結婚式を上げた昨年5月が「100」、直近は「23」しかない。英国内での注目度を調べてみてもそれほど大きな差はなかった。

ダイアナ元妃の悲劇を振り返るまでもなくメディアには功罪がつきまとう。そのメディアに背を向けたメーガン妃への関心はキャサリン妃に比べるとまだまだ高いものの、かなり冷めたと言えるかもしれない。

ロイヤルベビーとメーガン妃、ヘンリー王子の写真はお気に入りのフォトグラファーが撮影して後日、インスタグラムに投稿されるのだろう。そこにメディアが介在する余地はない。それが2人の選んだ結論と受け止めるしかない。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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