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EU・米、食料供給混乱への対応で協力へ ウクライナ戦争受け
5月16日、欧州連合(EU)と米国はロシアのウクライナ侵攻によって生じている食料やコモディティーの供給混乱への対応で協力することで合意した。写真は2020年7月、ウクライナのキーウ(キエフ)州の穀倉地帯で(2022年 ロイター/Valentyn Ogirenko)
[パリ 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)と米国は16日、ロシアのウクライナ侵攻によって生じている食料やコモディティーの供給混乱への対応で協力することで合意した。
共同声明で、食料の輸入に関し特定の国への過度な依存低減を目指し、世界食料生産の回復力強化に取り組む方針を明示した。
ウクライナからの穀物輸出の減少が価格高騰を招き、インドによる小麦輸出停止の動きなどによって、状況は悪化している。
欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)は、食料輸出の制限措置などに対抗するため、EUと米国が、6月の世界貿易機関(WTO)などの国際会議で協力していく方向で一致したと明らかにした。
ウクライナから穀物を輸出するために、代替の陸路を模索することも重要とした。
また、EUと米は、「信頼できない供給元」への依存を減らし、ロシアから主要品の供給が突然停止した場合、影響軽減に向け協力することで合意した。