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米特別検察官、虚偽供述で弁護士訴追 ロシア疑惑捜査で
モラー米連邦特別検察官事務所は、トランプ陣営の元関係者、リック・ゲーツ氏とのやり取りについて虚偽の供述を行ったとして、弁護士のAlex van der Zwaan氏を刑事訴追した。写真はワシントンの裁判所に到着した同氏(2018年 ロイター/Yuri Gripas)
[ワシントン 20日 ロイター] - 2016年米大統領選へのロシア介入疑惑を捜査するモラー米連邦特別検察官は、トランプ陣営の元関係者とのやり取りについて虚偽の供述を行ったとして、弁護士のアレックス・バンデルズワーン氏を刑事訴追した。元陣営関係者への圧力を強めた格好だ。
同氏はワシントンの米連邦地裁に出廷し、虚偽証言について有罪を認めた。
訴状によると、同氏は昨年11月、自身が所属する法律事務所が元トランプ陣営幹部のポール・マナフォート氏とリック・ゲーツ氏の依頼で2012年に行ったウクライナ絡みの業務について、連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をした。
バンデルズワーン氏の義父はロシア有数の富豪。
マナフォート氏とゲーツ氏は、ウクライナの親ロシア政党に絡み無届けで活動を行った罪や、資金洗浄(マネーロンダリング)の罪で既に起訴されている。
バンデルズワーン氏に対する訴状は2016年大統領選でのトランプ陣営の活動には言及していないが、専門家は、マナフォート、ゲーツ両氏に対する捜査協力の圧力が一段と強まるとみている。
マナフォート、ゲーツ両氏の裁判は暫定で今秋に予定されている。ただ、ゲーツ氏が近く有罪を認めると報道しているメディアもあり、同氏が捜査に協力すれば、マナフォート氏や他の元トランプ陣営関係者は一段の圧力にさらされる可能性がある。
*内容を追加しました