ニュース速報

ワールド

情報BOX:トランプ米大統領、インタビューでの主な発言

2018年01月18日(木)18時22分

 1月17日、トランプ米大統領は、北朝鮮問題で、平和的解決を望んでいるが、そうならない可能性も大いにあると述べた。ホワイトハウスでロイターのインタビューに答える同大統領(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、オーバルオフィス(大統領執務室)でロイターのインタビューに応じた。主な発言内容は以下の通り。

<北朝鮮>

―対話の席に着くつもりだが、それが問題解決につながるかは定かではない。25年間協議してきたが、北朝鮮は歴代の米大統領を利用してきた。

─(金正恩朝鮮労働党委員長)とこれまで会話したかどうかは述べたくない。平和的解決を望んでいるが、そうならない可能性も大いにある。

─(北朝鮮に先制攻撃を行う可能性について)どのような選択肢を検討するかは明かしたくない。

─(北朝鮮が大陸間弾道ミサイルの試験発射を追加実施した場合について)そのような話はしたくない。非常に難しいポーカーゲームをやっているので手の内は明かさないものだ。

─(中国、ロシアの役割について)先日、習(近平国家主席)と会談した。習氏とは相性がぴったりで、素晴らしい関係にある。中国は多くのことを行っているが、できることはまだある。ロシアは北朝鮮問題で全く米国の助けになっていない。残念ながらロシアとは良好な関係にない。中国が(北朝鮮から)取り返した分をロシアが与えている可能性がある。最終結果は期待されるほど良くない。

─(北朝鮮が米国にミサイル攻撃をしかける可能性について)まだその段階にはないと考えるが、近づいている。日を追うごとに近づいている。これほど近くなる以前、あるいは(ミサイル開発)能力を保有する以前に、過去25年間で対処すべき問題だった。

<通商問題>

─(商措置について) 一般教書演説で取り上げる。中国だけの話ではない。中国が最大の問題だが、全ての国に関わる。

─(NAFTA再交渉は)今後結果が明らかになる。わたしは廃止を決定するかもしれない。そうなれば多くの人が不幸になる。多くの人々はNAFTA廃止がどれだけ良い結果をもたらすか気付いていない。

<移民政策>

─(議員との会合で)何を発言したかについてはコメントしない。難しい協議だった。(超党派の)合意があったと聞いたが、受け入れられない合意だった。米国の安全保障にとってひどく悪い合意だった。わたしの選挙公約と正反対だった。(メキシコ国境の)壁にはほとんど予算が割り当てられなかった。壁は切実に必要とされている。連鎖移民の面でも非常に弱い内容だった。ビザ抽選制度を廃止する必要があり、連鎖移民は米国に壊滅的ダメージをもたらしている。

─(ハイチ、アフリカからの移民について)全ての国から素晴らしい人々が来ている。個人に焦点を当てて、素晴らしい人々を受け入れたい。国についてはそれほど考慮していない。米国には労働者が必要だ。移民の受け入れを拒否するつもりはなく、その正反対だ。多くの人を受け入れたい。ただ、技能に基づいて受け入れる必要がある。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中