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銀行、AI・機械学習活用のリスク予測する必要=バーゼル委議長

2024年04月18日(木)09時53分

4月17日、バーゼル銀行監督委員会のパブロ・エルナンデス・デコス議長(スペイン銀行総裁)は、銀行がAIや機械学習(ML)を業務に活用する際のリスクを予測する必要があると指摘した。写真はニコシアで2月撮影(2024年 ロイター/Yiannis Kourtoglou)

[ロンドン 17日 ロイター] - バーゼル銀行監督委員会のパブロ・エルナンデス・デコス議長(スペイン銀行総裁)は17日、銀行が人工知能(AI)や機械学習(ML)を業務に活用する際のリスクを予測する必要があると指摘した。

議長は銀行業務にAIやMLを活用することが国際的な金融安定にとってマイナスよりプラスの効果が大きいのか、その逆かは「まだ答えが出ていない」と説明。

その上で、銀行業務でのAI活用は金融安定に関して重大な課題をもたらすもので、監視しなければ将来的に銀行危機を増幅する可能性があるとした。

デジタル技術革新は、国境・分野を越えた金融の相互接続をさらに促進する見通しで、AIやMLの利用を監視する適切な規制基準を確立するために、中央銀行と規制当局の国際的な連携が必要になるとした。

「銀行がAIとMLによるリスクや課題をミクロとマクロの両レベルで予測・監督し、日々のリスク管理とガバナンス体制に組み込むことが極めて重要」と述べた。

バーゼル委が近く、金融デジタル化とその規制・監督への影響について、包括的な報告書を出すと明らかにした。

ロイター
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