ニュース速報
ビジネス

米大手銀、第1四半期に人員削減継続 シティは2000人で最大

2024年04月17日(水)11時00分

米大手銀各行は第1・四半期にコスト圧縮に向けて人員削減を継続した。シティグループは従業員数を2000人減らし、削減数は最大。写真は、シティのロゴ。2021年8月3日にNY証取で撮影。(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

Niket Nishant

[16日 ロイター] - 米大手銀各行は第1・四半期にコスト圧縮に向けて人員削減を継続した。

シティグループは従業員数を2000人減らし、削減数は最大。これによって収益改善と経営層の削減を目的とした大規模な組織改編を完了した。

シティによると、この削減は計7000人の削減計画の一部。今後2年間で2万人を削減するより大きな計画の一環でもある。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)、ウェルズ・ファーゴ、PNCファイナンシャルの従業員数は3行合わせて前期比約2000人減少した。

BofAのブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は、人員管理を行い、主に退職者の補充を行わず自然減で人員を削減したと説明した。従業員数は前年同期比4700人余り減ったという。

業界幹部らは、変化する金利環境を乗り切ることの難しさを認めている。アナリストらは資金調達コストの上昇、正味利ざやの縮小、トレーディング成績のばらつきにより、銀行は引き続き慎重な姿勢を維持するとの見方を示した。

ウォール街全体では、投資銀行が資本市場の復活を追い風に増収となった。幹部らは株式公開の急増がセンチメントを好転させ、M&A(企業買収・合併)に拍車をかけるとの楽観的な見方を強めている。

ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは、第1・四半期に従業員をそれぞれ900人、396人削減した。

一方、JPモルガン・チェースはこの流れに逆行し、約2000人増員して、従業員数は合計31万1921人となった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米金利オプション市場、FRB利上げの可能性上昇を示

ビジネス

訂正-仏ロクシタン、株式を非公開化 18億米ドルで

ビジネス

商船三井、25年3月期純利益は減益予想 

ワールド

アジア太平洋、軟着陸の見込み高まる インフレ低下で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「瞬時に痛みが走った...」ヨガ中に猛毒ヘビに襲われ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 10

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 9

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    「誰かが嘘をついている」――米メディアは大谷翔平の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中