最新記事

ロシア

バレたらやばい! プーチンの大事な演説中、最前列で居眠りするメドベージェフの姿

Putin ally appears to fall asleep at speech, photo shows

2023年2月23日(木)15時31分
イザベル・ファン・ブリューゲン
プーチンとメドベージェフ

プーチンとメドベージェフ(2019年6月) Evgenia Novozhenina-Reuters

<プーチンが年次教書演説でウクライナ侵攻の正当性を訴える最中に、居眠りするメドベージェフの様子がネットに出回る>

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2月21日、内政や外交の基本方針を示す年次教書演説を連邦議会で行い、ウクライナに対する軍事侵攻の正当性を改めて強調した。この演説の際、プーチンの盟友であるドミトリー・メドベージェフ前大統領が居眠りをしているとみられる様子が目撃され、話題を呼んでいる。

■【画像】プーチンの演説の場で、最前列で居眠りしてしまうメドベージェフの様子を激写!

ソーシャルメディア上には、プーチンが連邦議会議員や政府職員、ウクライナで戦った兵士たちを前に演説を行うなか、最前列で目を閉じているメドベージェフの写真が出回っている。

アメリカのスポーツ&政治評論家であるキース・オルバーマンは、ツイッターに次のように投稿した。「プーチンの『しもべ』として知られるロシアのドミトリー・メドベージェフ前大統領は、6週間前にドイツとフランスの間で戦争が勃発するとか、イーロン・マスクが米大統領になるとか予測したことが記憶に新しいが、彼はプーチンが今朝、重要な演説をしていた際に居眠りをしていた」

ロシア国営メディアに関する情報を収集・公開している英BBCのジャーナリスト、フランシス・スカーも、年次教書演説の際の画像を共有した上で、次のようにツイートした。「プーチンがまだ登壇してもいないのに、ドミトリー・メドベージェフは既に眠気と闘っているようだ」

過去にも何度か居眠り

昨年から延期されていた演説の中で、プーチンは「戦争を始めたのは彼ら(西側諸国)であり、我々はそれを止めるために武力を行使している」と主張。西側諸国を激しく非難したが、一方で1年近くにわたるウクライナ戦争におけるロシアの「勝利」に言及することはなかった。

メドベージェフは、これまでもプーチンが重要な演説を行っている最中に居眠りする姿が何度か目撃されている。ロシアウォッチャーたちは今や、彼の居眠りを楽しみにしているようだ。

英フィナンシャル・タイムズ紙のモスクワ支局長であるマックス・セドンは、プーチンが2016年12月に演説を行った際に、次のようにツイートした。「メドベージェフは本当に眠ってしまったようだ。つまり全てが普段どおりということだ」

ロシアの憲法では、大統領が年に一度、国の現状や内政・外交の基本方針について議会で演説を行うことが定められている。だがウクライナでの苦戦が続くなか、プーチンは2022年の教書演説を行っておらず、12月にドミトリー・ペスコフ大統領報道官が、年次教書演説を2023年に延期することを発表していた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮が短距離ミサイルを発射、日本のEEZ内への飛

ビジネス

株式・債券ファンド、いずれも約120億ドル流入=B

ワールド

中国、総合的な不動産対策発表 地方政府が住宅購入

ビジネス

アングル:米ダウ一時4万ドル台、3万ドルから3年半
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 5

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 6

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 7

    アメリカはどうでもよい...弾薬の供与停止も「進撃の…

  • 8

    共同親権法制を実施するうえでの2つの留意点

  • 9

    日鉄のUSスチール買収、米が承認の可能性「ゼロ」─…

  • 10

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中