最新記事

マーベル

マーベル最新ドラマ『シー・ハルク』のプロモにホームレス差別の批判殺到

Marvel's 'She-Hulk' Bench at Launch Bashed for 'Anti-Homeless Architecture'

2022年8月17日(水)18時23分
アシュリー・ゲイル

「このベンチのせいで、ドラマを見る気も失せたよ」と、あるユーザーは嘆いた。

「プロモ用でベンチでさえ、ホームレスを排除するなんて」とコメントするネチズンもいた。

本誌は、ウォルト・ディズニー・カンパニーにコメントを求めている。

アメリカでは、多くの人がホームレスを経験している。2020年には、ホームレスが58万人を超えた夜もあった。また。そのうち平均22万6千人が屋外や車内、廃墟となった建物で夜を過ごしていたと、ニュースサイト、ザウィーク・ドットコムは伝えている。

こうした「ホームレス排除建築」あるいは「敵対的な建築」は、ホームレスの典型的な寝場所や休憩場所が快適に過ごせなくして追い払うために使われる。公共空間に長々を居座るのを阻止するために用いられることもある。ベンチの仕切りはその代表だ。

他にも座面が傾斜したベンチ、石ででこぼこにした舗道、トゲ状の突起が並ぶ道路脇、湾曲したベンチ、分離帯を設けて狭くした歩道など挙げればキリがない。

■ニューヨークにあふれるホームレス排除建築を見る

敵対的建築物の意味

ツイッターでは「寄りかかりベンチ」の写真が話題になり、35000件以上の「いいね!」を獲得している。このタイプのベンチは座ることはできず、寄りかかることしかできない。

「敵対的な建築は、屋外で寝る人はコミュニティの一員ではなく、隣人でもなく、排斥されて当然だというメッセージを送っていると思う。このような態度は、どんなコミュニティにも悪影響を与える」と、テネシー州ナッシュビルのストリート新聞「ザ・コントリビューター」のエグゼクティブディレクター、キャシー・ジェニングスはネット新聞ストリートルーツに語った。

■トレーラーを見る


20240514issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月14日号(5月8日発売)は「岸田のホンネ」特集。金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口……岸田文雄首相が本誌単独取材で語った「転換点の日本」

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアとの戦争、2カ月以内に重大局面 ウクライナ司

ビジネス

中国CPI、3月は0.3%上昇 3カ月連続プラスで

ワールド

イスラエル、米兵器使用で国際法違反の疑い 米政権が

ワールド

北朝鮮の金総書記、ロケット砲試射視察 今年から配備
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加支援で供与の可能性

  • 4

    過去30年、乗客の荷物を1つも紛失したことがない奇跡…

  • 5

    「少なくとも10年の禁固刑は覚悟すべき」「大谷はカ…

  • 6

    ウクライナの水上攻撃ドローン「マグラV5」がロシア…

  • 7

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 8

    礼拝中の牧師を真正面から「銃撃」した男を逮捕...そ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    この夏流行?新型コロナウイルスの変異ウイルス「FLi…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 3

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 9

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中