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コロナの絶望に沈むインドに差す希望の光 建国の精神「友愛」が国を救う?

A Glimmer of Hope

2021年6月1日(火)19時06分
テミナ・アローラ(在デリー弁護士)

この件ではその後、非難が集まりスタッフたちは復職が決まった。コロナ禍で醸成された友愛精神が対立にブレーキをかけた形だ。しかし、インドではカースト最下層のダリト(不可触民)や女性、民族的・宗教的少数者への権利侵害があまりに長い間放置されてきた。

コロナ禍は違いを乗り越え、公益のために協力することが文字どおり命を救うことをわれわれに教えてくれた。「自由や平等は自然物たり得ない。それらが実行されるには見守り役が必要だ」と、アンベードカルは言った。

コロナ禍後もこうした助け合いによる連帯が続くことが重要だ。多元主義的友愛の復活だけが、排他的な宗教ナショナリズムと暴力への唯一のワクチンのはずだから。

©2021 The Diplomat

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