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日本の宇宙開発

「こうのとり」7号機、小型回収カプセルの回収に成功、その意義とは...

2018年11月15日(木)17時00分
鳥嶋真也

将来の有人宇宙船にもつながる技術

今回成功した小型回収カプセルは、それ単体でも、日本が独自にISSから試料を持ち帰ることができる手段として意味がある。

現在、ISSから試料を地球に持ち帰ることができるのは、米国スペースXの「ドラゴン」補給船と、ロシアの「ソユーズ」宇宙船しかなく、持ち帰られる機会や量は限られている。

JAXAでは、「こうのとり」9号機でもふたたびカプセルを搭載したいとしている。

また、この小型回収カプセルや揚力突入の技術を発展させ、より大型のカプセルを開発すれば、ISSでの実験や利用の機会、そして成果の拡大が見込め、さらに日本が宇宙で自由自在に実験し、そして回収できる手段を手に入れることにもなる。

そして、さらに将来的には、宇宙飛行士が乗る有人宇宙船の開発にもつながるかもしれない。

現在、日本は独自の有人宇宙船を開発する計画をもっておらず、また開発するには多額の資金が必要になるため、否定的な意見もある。

宇宙船を保有するべきかどうかは、慎重な議論が必要だろうが、しかし、その開発に必要な技術のピースは徐々に埋まりつつある。

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いつか日本の宇宙船が飛び立つ日が来るかもしれない(写真はISSから撮影された「こうのとり」7号機) (C) NASA

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