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米軍事

ネイビーシールズは「人狩りマシン」

2015年6月8日(月)17時47分
エイミー・ノードラム

 こうした運用にはいくつも問題がある。タイムズ紙の取材に答えた元特殊部隊員は、数週間にわたり毎晩のように奇襲を繰り返していると標的が誰かぼやけてくると言う。民間人が殺されたケースもある。極めて攻撃的な命令でありながら、いつ引き金を引いていいのかについてのルールが徹底されていないからだ。

 SEALチーム6は秘密作戦で大きな成功を収め、01年以降、多くのテロ組織の指導者を殺してきた。そのために今は軍幹部だけでなく政治家も、彼らを厳しい管理下に置くことをためらっている。

 SEALチーム6を管轄下に置くUSSCOMの監視も嘆かわしいほど不十分なものだ。一方米議会にとっては、政治家のために彼らがこなす汚れ仕事はいちばん触れたくない部分だ。

 この秘密主義と監督の欠如が意味するのは、国民的な議論もないままに、いつの間にか秘密の人狩り部隊がアメリカの戦闘組織に組み込まれてしまったということだ。

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