最新記事

スマートログイン

パスワード不要の世界は、もう実現されている?!

スマホを使ったスマートログイン

PR

2016年3月25日(金)10時46分
山路達也

スマートログイン 煩わしいパスワード管理から解放される

パスワード管理の面倒くささは、人間の限界を超えた!

 あまりにも煩雑なパスワードの管理。だが、パスワードなしで使える安全な仕組みが、すでに利用可能になっていることをご存じだろうか?

 今時のデジタルデバイスを使う上で、ユーザーにとって最大のストレスは、「パスワード」といっても過言ではない。

 スマホを使うたびに暗証番号を入力しなければならず、会員制サイトにアクセスする時にはIDとパスワードを要求され、誰かのブログで見つけたお洒落なカバンを買おうとすればECサイトへの会員登録しないといけなかったりする。しかも、安全のためといって、同じパスワードを使い回すな、アルファベットの大文字・小文字・記号・数字を混ぜた複雑なパスワードにしろ、などと識者はアドバイスしてくる。

 指紋認証機能を搭載したスマホも増えてきているが、サイトへのログインや登録などの手続きはやはり面倒なまま。ちなみに、現在のスマホで使われている指紋認証機能はあくまでも暗証番号の補完であり、暗証番号を4桁のシンプルなままにしているのは危険だ。

 最近だとGoogleやFacebookなどの大手サイトにおいて、従来型パスワードにワンタイムパスワードなどを加えた2要素認証を使うことが推奨されるようになっており、ユーザーがパスワードを管理する負担は増えるばかりである。各種パスワード管理用アプリも販売されているが、使うためにはそれなりに手間が必要なので、万人向けの解決策とは言いがたい。

パスワードを不要にする技術が、まもなく登場する

 OSや端末メーカー、通信事業者などもこうした状況に対して、手をこまねいているわけではない。パスワードを不要にするための新たな技術が次々と登場しており、中でも有望とみられているのがFIDO(Fast IDentity Online:ファイド)と呼ばれる規格だ。

 FIDOで規格化が進んでいる方式の1つUAFは、パスワードを使わない認証方式である。まず、ユーザーは指紋や音声などによって自分自身をFIDO対応デバイスに認識させ、そのデバイスを利用したい(FIDO対応の)サイトに登録する。ユーザーの認証に使われたデータはインターネット上には流れない仕組みになっているため、どこかのサイトが不正アクセスされてパスワードが流出するといった事故は起こらなくなる。悪意ある人間がサイトにアクセスしようとすれば、サイトと紐付けられたデバイス自体を入手し、さらに生体認証によるチェックもくぐり抜けなければならないというわけだ。

 FIDOの規格策定にはマイクロソフトやGoolgeなども参加しており、Windows 10もFIDOに対応していることから、業界標準になる可能性は高いと見られている。

パスワードレスの世界をいちはやく実現した「スマートログイン」

 ただし、FIDOに対応したデバイスやサービスが普及するにしても、数年程度はかかると見られている。それまでは今まで通り、パスワードを逐一入力する不便を強いられるのだろうか?

 実は、パスワードが不要かつ安全な仕組みは、一部ですでに実現されている。その1つが、ソフトバンクの提供する「スマートログイン」というサービスだ。ソフトバンク回線のスマホやタブレットを使用しているユーザーに限られるが、ポータルサイト「My SoftBank」で「スマートログイン」を有効にするだけで設定は完了する(利用料金は無料)。

 一度「スマートログイン」の設定を行っておけば、以降はIDやパスワードを入力することなく、Yahoo! JAPANの全サービスを使えるようになる。また、Yahoo! JAPAN IDを持っていないユーザーでも、面倒なお客様情報を入力することなく、IDを取得できる。

 Yahoo!ショッピングについては、購入代金を携帯電話料金とまとめて支払うことができ、クレジットカード番号を入力する必要すらない。

 現在のところ、スマートログインが対応しているのはYahoo! JAPANに限られているが、対応サイトは今後増加していく予定だ。2016年3月31日(木)までに、スマートログインを設定すれば、ダイソン ハンディークリーナーやJTB旅行券などの賞品が抽選で1,000名に当たるキャンペーンにも応募できるので、ソフトバンク回線のユーザーであれば登録して損はない。

 パスワードが不要になれば、インターネットはどれほど快適になるのだろう?

 ちょっと先にやってくるネット環境を、いちはやく体験してみてほしい。


スマートログイン紹介ムービー


<参考リンク>
スマートログイン

スマートログイン 春の生活応援 GO!GO!キャンペーン

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

中国国家主席、セルビアと「共通の未来」 東欧と関係

ビジネス

ウーバー第1四半期、予想外の純損失 株価9%安

ビジネス

NYタイムズ、1─3月売上高が予想上回る デジタル

ビジネス

米卸売在庫、3月は0.4%減 第1四半期成長の足か
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食...止めようと叫ぶ子どもたち

  • 3

    習近平が5年ぶり欧州訪問も「地政学的な緊張」は増すばかり

  • 4

    いま買うべきは日本株か、アメリカ株か? 4つの「グ…

  • 5

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 6

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 7

    迫り来る「巨大竜巻」から逃げる家族が奇跡的に救出…

  • 8

    イギリスの不法入国者「ルワンダ強制移送計画」に非…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 7

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 10

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中