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日産、ルノーのトップと初の直接協議へ 溝埋まるかが焦点=関係筋
[東京/パリ 18日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>、仏ルノー
日産と三菱自の前会長、カルロス・ゴーン容疑者の逮捕後、西川社長が現地に赴き3社連合の定例会議に出席するのは初めて。今回、協議が行われれば、西川社長とボロレ暫定CEOが直接、顔を合わせる会談がゴーン容疑者逮捕後初めて実現することになる。
ただ、日産とルノーはゴーン容疑者の後任となる会長人事などで見解が異なり、両社の間には溝が生じている。西川社長はボロレ暫定CEOに直接会って説明し、ルノー側に理解を求めたい意向とみられる。
日産の筆頭株主でもあるルノーは、日産の臨時株主総会の早期開催も要請しているが、西川社長は難色を示した。同社長は17日の会見で、3月末までに受けるガバナンス(企業統治)改善に向けた特別委員会による提言後に株主総会を開くのが「ベスト」と述べた。
ゴーン容疑者の不正行為を巡る日産の社内調査の結果についても、日産はルノーに直接説明することを提案したが、ルノーからは弁護士を通してほしいとの要請を受け、西川社長は「日産の弁護士からルノーの弁護士へというコミュニケーションにとどまっている。生々しい部分は取締役1人ひとりに届いていない」と同日に説明した。
三菱自の益子修CEOは17日、記者団に対し、18日から19日にかけて3社連合による会議を開くことを明らかにしており、益子CEOはテレビ会議で出席するという。
関係筋の話では、3社連合の会議ではゴーン容疑者逮捕後に生じている一部のアライアンス部門とパワートレイン・プログラムにおける問題についても協議する予定。
*内容を追加しました。
(白木真紀 取材協力:白水徳彦、田実直美、Laurence Frost 編集:田巻一彦)