コラム

求人はあるのに雇いたい人がいない 「欲しがられる人」に必須のスキルは明らかだ

2021年06月04日(金)12時56分
石野シャハラン

図らずもコロナ禍で露呈してしまったように、配膳ロボットやセルフレジ、ネットバンクの普及、リモートワークの浸透を見ると、これからますます必要とされるのは、ITのスキルを持った人やプログラミングができてデータを活用できる人、AIの専門家で、英語に不自由しなければさらに有利だ。

では日本はそうした人財をどのくらい輩出できているかというと、日本にオフィスを持つ大手外資のIT部門の社員の多くがインド人である現状を見れば、答えは一目瞭然であろう。英語でITの仕事ができる日本人を雇いたくてもほとんどいないのだ。だから就労ビザのサポートをしてでも外国人を雇わないと仕事が回らないのである。

日本政府も当然現状の人財のミスマッチを認識していて、例えば経済産業省はグローバル化・デジタル化・少子高齢化に焦点を当てて人財戦略を提案している。だが学生さんや若い人は、悠長に政府の施策を待っていられないだろう。

もし今後のキャリアに迷っている若い人がいたら、私は全力で伝えたい。デジタル化とグローバル化を念頭に置いて勉強に励んでほしい、専門性を磨いてほしい、英語も武器にしてほしい。どんな不況でもコロナ禍でも活躍できる人になってほしいし、実際そうなることは可能なのだ。ポジションはたくさん空いているのだから。

toykyoeye_ishino_profile_w100.jpg石野シャハラン
SHAHRAN ISHINO
1980年イラン・テヘラン生まれ。2002年に留学のため来日。2015年日本国籍取得。異文化コミュニケーションアドバイザー。シャハランコンサルティング代表。YouTube:「イラン出身シャハランの『言いたい放題』」
Twitter:@IshinoShahran


20210921issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

9月21日号(9月14日発売)は「歴史で読み解く台湾情勢」特集。米中対立の「発火点」――歴史・文化・軍事・技術から台湾情勢を解き明かす。解説:野嶋 剛(ジャーナリスト)ほか

プロフィール

外国人リレーコラム

・石野シャハラン(異文化コミュニケーションアドバイザー)
・西村カリン(ジャーナリスト)
・周 来友(ジャーナリスト・タレント)
・李 娜兀(国際交流コーディネーター・通訳)
・トニー・ラズロ(ジャーナリスト)

ニュース速報

ワールド

インドのムンバイ市民、約90%が新型コロナ抗体を保

ビジネス

米GM、供給網の「大幅な変更」を計画 半導体不足受

ワールド

タリバンに「対話の余地」、人権問題巡り=UNHCR

ワールド

英、入国規制を簡素化 ワクチン接種者はPCR検査免

MAGAZINE

特集:歴史で読み解く台湾情勢

2021年9月21日号(9/14発売)

「世界一危険な場所」台湾の地域情勢を歴史・文化・軍事・技術から解き明かす

人気ランキング

  • 1

    27歳で早期リタイアできるだけの資産を形成した私の「仕事とお金」遍歴

  • 2

    「ただ話を聞いてくれるだけ」の存在が、脳の老化を防ぐとの研究結果

  • 3

    4000回の腕立て伏せを毎日、1年間続けた男...何を目指し、どうなったのか

  • 4

    7年前にソーラーパネル設置を断念した僕の後悔

  • 5

    85年前に絶滅したフクロオオカミの映像がカラー化さ…

  • 6

    コロナで急増した貯蓄をどう使うか...日本人の使い方…

  • 7

    ハリケーン被害:洪水で流れてきたワニに庭で食われる

  • 8

    3回接種が進んだイスラエルで感染爆発、4回目を準備

  • 9

    【9.11】20年目の「新事実」テロ実行犯の2人は愛し合…

  • 10

    フルタイムでもワーキングプア......非正規公務員の…

  • 1

    「レオ様」激似の顔を持つ男...その数奇な運命と、たどり着いた境地

  • 2

    失敗学の研究者が見た、日本人の「ゼロリスク」信奉

  • 3

    日本の元セクシー女優、フィリピンに遊びに行ったら人生が急展開した

  • 4

    中国系スーパーヒーローが活躍するマーベル新作映画…

  • 5

    7年前にソーラーパネル設置を断念した僕の後悔

  • 6

    パリス・ヒルトン、ネットで有名なセクシー「パーテ…

  • 7

    27歳で早期リタイアできるだけの資産を形成した私の…

  • 8

    【9.11】20年目の「新事実」テロ実行犯の2人は愛し合…

  • 9

    動画サイトの視聴で広がる集団疾患、世界の若年層で…

  • 10

    マスク不注意で搭乗拒否、激昂する客と石になる客室…

  • 1

    「レオ様」激似の顔を持つ男...その数奇な運命と、たどり着いた境地

  • 2

    中国の衛星が3月に軌道上で突然分解......その理由がようやくわかった

  • 3

    来日25年のフランス人が気付いた、日本の「あり得ない」裏の顔

  • 4

    韓国の繁華街、外国人旅行者に依存してきた明洞は一…

  • 5

    小さな子供がいる家庭にぴったり! 「優しい」性格が…

  • 6

    失敗学の研究者が見た、日本人の「ゼロリスク」信奉

  • 7

    タリバンがブラックホークを操縦する異常事態、しか…

  • 8

    エヴァンゲリオン、美しく静かなラスト...ファンもこ…

  • 9

    <閲覧注意>命懸けで離陸する米軍機に取り付き、落…

  • 10

    無人島にたどり着いた日本人たちがたらふく味わった「…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

投資特集 2021年に始める資産形成 英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中