最新記事

台湾

台湾スシローの無料キャンペーンで「サケ」に改名する人が続出

Nearly 200 People Change Legal Name to 'Salmon' in Order To Get Free Sushi

2021年3月19日(金)14時30分
ジョン・フォン
サーモン握り

スシローの無料キャンペーンは予想以上の成果を上げた key05/iStock.

<台湾では3回まで改名ができるが、あまりの騒動に政府が「冷静に」と呼び掛ける事態に>

台湾で店舗を展開する日本の回転寿司チェーン「スシロー」が今週、「サケ(鮭魚)」という名前の人を対象に、グループでの食事を無料にするキャンペーンを実施したところ、台湾全土で少なくとも186人がサケに改名する騒動になった。

2350万人が暮らす台湾で、この社会現象は「サーモンカオス(混乱)」と呼ばれている。きっかけは、今週「スシロー」が17〜18日の2日間のキャンペーンを発表したことだった。

【愛的迴鮭,尋人啟事|「ㄍㄨㄟ」「ㄩˊ」在哪裡,快點迴家吧!】   吃鮭魚,找「ㄍㄨㄟ」「ㄩˊ」 千呼萬喚站出來,壽司郎尋的就是你!    3/17~3/18止,至全台壽司郎櫃位 只要姓名中有「ㄍㄨㄟ」、「ㄩˊ」同音字者 同音一字享9折,同...

台湾スシロー 台灣壽司郎さんの投稿 2021年3月14日日曜日

(台湾スシローのキャンペーンFB投稿)

このキャンペーンでは、中国語でサケを意味する「鮭魚(gui yu)」と全く同じ名前の人は、スシローの店舗での食事が無料になる(友人5人までのグループでも無料に)。

これを受けて、サケに改名する人が続出。台湾では、3ドル相当の手数料で正式に改名ができる。しかし改名は生涯で3回までしか認められない。

スシローのキャンペーン担当者は、テレビ局ETtodayの取材に対して17日だけで186人の客がキャンペーンの無料サービスを受けたと話した。

同じ読みが入っていても割引に

「社内のまとめでは、17日の閉店時間までに200人近くの『サケ』さんがスシローで食事をした。18日はもっと増えて欲しい。多ければ多いほど成功だ」

担当者はさらに「台湾人はサケが大好き」と説明。キャンペーンは「予想以上に」成功している、と語った。

キャンペーンでスシローは同時に、「鮭魚」と同じ読みの漢字が名前に1文字入っていると10%、2文字入っていると50%の割引も実施した。

地元メディアによると、今回のキャンペーンを合わせて数千人が利用したという。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、22年1月以来の低水準

ワールド

アングル:コロナの次は熱波、比で再びオンライン授業

ワールド

アングル:五輪前に取り締まり強化、人であふれかえる

ビジネス

訂正-米金利先物、9月利下げ確率約78%に上昇 雇
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 3

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前の適切な習慣」とは?

  • 4

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 7

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 8

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 9

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 10

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中