最新記事

SNS

話題のクラブハウスにフェイスブックCEOが登場、その狙いは?

Facebook's Mark Zuckerberg Appears on Clubhouse App Days after Elon Musk

2021年2月8日(月)15時54分
ジェイソン・マードック

今を時めく音声SNSクラブハウスにザッカーバーグが登場とあって野次馬が殺到。ジャーナリストは門前払いで文句タラタラ Mandel Ngan/REUTERS

<テスラのイーロン・マスクなど有名人の出演で注目される音声SNSにザッカーバーグが登場するとあってネットは大騒ぎに>

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは2月4日、音声SNSのクラブハウスにゲスト出演した。その数日前には、テスラのイーロン・マスクCEOが同じ番組に登場し、話題になったばかりだ。

ソーシャルネットワーキング界に君臨する億万長者ザッカーバーグは、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を中心に、製品開発やソーシャル・エクスペリエンスの研究をしている同社のリアリティラボについて話した。ザッカーバーグによれば、フェイスブックは今後4〜5年のロードマップをすでに定めているという。

ザッカーバーグが出演した番組「グッドタイムショー」は技術と文化をテーマにしたシリーズで、以前ツイッター、フェイスブック、スナップチャットで働いていたスリラム・クリシュナンと、フェイスブックのプロダクト・ディレクターであるアーティ・ラママーシーが司会を務めている。

ザッカーバーグが登場した日は、フェイスブックのリアリティラボを率いるアンドリュー・ボスワースとのチャットが予定されていた。フェイスブック・アプリの責任者であるフィジ・シモも登場した。ライブを始める前、クリシュナンはツイッターで「特別ゲスト」が登場する、と思わせぶりな発言をした。

利用者急増で不具合も増加

ツイッターやフェイスブック本体とは違って、クラブハウスは音声のやりとりのみ。2020年3月にベータ版でリリースされ、その後、招待専用アプリとして成長しているが、最終的にはiOSとアンドロイドを利用するすべての人が使えるアプリとしてリリースされる予定だ。

マスクのゲスト出演をきっかけに、クラブハウスは一気に有名になった。番組に参加した株式取引アプリ「ロビンフッド」のCEOとマスクのやりとりは、とくに注目された。

クラブハウス上のザッカーバーグのハンドル名は「@Zuck23」。だがザッカーバーグの出演が近づくと、クラブハウスのアプリが原因不明のクラッシュや不具合を繰り返すようになった。

「もうめちゃくちゃだ。ザッカーバーグの登場でユーザー数が急増し、問題が起きている。われわれは『部屋』を再起動しようとしている。ちょっと待ってほしい。リアルタイムでたくさんのサーバーがダメになっているのかもしれない」と、クリシュナンはツイートした。彼は後に、ザッカーバーグの登場は「楽しかった」と付け加えた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バイデン大統領、31万人に学生ローン免除 美術学校

ワールド

米名門UCLAでパレスチナ支持派と親イスラエル派衝

ビジネス

英シェル、中国の電力市場から撤退 高収益事業に注力

ワールド

中国大型連休、根強い節約志向 初日は移動急増
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 7

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 8

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 9

    衆院3補選の結果が示す日本のデモクラシーの危機

  • 10

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中