最新記事

歌手

ありがとう、エルトン・ジョン──ファンに告げた「ツアー引退の理由」

Elton John Bids Farewell

2022年12月6日(火)17時00分
モリー・ミッチェル
エルトン・ジョン

ドジャー・スタジアムで行った北米最終公演でもファンをたっぷり楽しませた MICHAEL KOVAC/GETTY IMAGES

<伝説のドジャー・スタジアムで行われたエルトン・ジョンの北米最終公演は見どころいっぱい>

1970年代から数々のヒットを飛ばし、世界中の音楽ファンに愛され、故エリザベス女王からナイトの称号を贈られたイギリス人アーティスト、サー・エルトン・ジョン。今年75歳になった彼は4年前にツアーからの引退を発表し、ファンに別れを告げるため世界五大陸を回るツアーを開始した。だが新型コロナウイルスのパンデミックで2年近く中断を余儀なくされることに。

今年1月に再始動し、北米ツアーの最後を飾るライブを11月17日からの3夜、ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行った。このスタジアムは彼が75年にライブを行い、世界的スーパースターとなった記念すべき場所。最終日の20日には大勢のファンと共にセレブも会場に駆け付けた。

この夜のライブはディズニープラスで配信中だ。会場に行けなかったファンもスタジアムを埋め尽くした5万6000人の観客と一緒に、音楽史に刻まれる大興奮の一夜を満喫できる。なかでも感動的な5つの場面をお見逃しなく。

1. 孫世代の歌姫とコラボ

この夜3人の女性シンガーがスペシャルゲストとしてステージに上がった。その1人はデュア・リパ。ジョンが孫世代の彼女と意気投合して昨年リリースした「コールド・ハート」は、彼の過去のヒット曲を再構成したダンサブルな楽曲だ。世代間ギャップなど感じさせない2人のデュエットは大ヒットし、今回のライブでも老若男女の観客がノリノリで踊りまくっていた。

2. 時代を超えて愛されるラブソング

ジョンがキキ・ディーと組んで76年にリリースした「恋のデュエット」はイギリスで6週間、アメリカでも4週間ヒットチャートの1位に輝いた軽快なラブソング。ジョンの北米最後のライブでほぼ半世紀前と変わらず息もぴったりに歌う2人に、会場は大盛り上がりだった。

3. 長年の友とのデュエット

92年にジョージ・マイケルとのデュエットでヒットした「僕の瞳に小さな太陽」。今回のライブでは、ジョンはブランディ・カーライルと組んで忘れ難い演奏を披露した。カーライルはジョンの長年の友人。今年3月には、ジョンがエイズ財団の資金集めのために毎年開いている「オスカー授賞式を見るパーティー」でも歌った。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

訂正(8日配信記事)-エアビー、第1四半期は増収増

ビジネス

将来の利下げ回数、賃金など次第 FRBに左右されず

ビジネス

米新規失業保険申請23.1万件、予想以上に増加 約

ワールド

イスラエル、戦争の目的達成に必要なことは何でも実施
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必要な「プライベートジェット三昧」に非難の嵐

  • 2

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 3

    休養学の医学博士が解説「お風呂・温泉の健康術」楽しく疲れをとる方法

  • 4

    ロシア軍兵舎の不条理大量殺人、士気低下の果ての狂気

  • 5

    上半身裸の女性バックダンサーと「がっつりキス」...…

  • 6

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 9

    「高齢者は粗食にしたほうがよい」は大間違い、肉を…

  • 10

    総選挙大勝、それでも韓国進歩派に走る深い断層線

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 4

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食…

  • 9

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表.…

  • 10

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中