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【写真特集】ベイルート爆発事故、残された分断と絶望

DEVASTATED HOPE

Photographs by GIANMARCO MARAVIGLIA

2021年06月05日(土)13時30分

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昨年12月に放火されたトリポリ近郊のシリア人難民キャンプの焼け跡には、礼拝で使うじゅうたんが残されていた

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シリア難民のウアルダ(11)には障害と精神疾患を抱える兄が2人いる。子供たちの将来への心配が尽きないなか、難民キャンプで発生した火災に恐れを抱いたという父親のアブデルラザク・アル・ドゥービ(45)は「レバノンに来れば人生はよりよいものになると期待したが、逆に不安が強くなった」と語る

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ベイルート中心部にあるモハメド・アル・アミン・モスクは、爆発事故で激しい損害を受けて修復中

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ベイルートに住むアルメニア人のアセミアン・アスニーフは親族と7匹の犬と暮らす。出口の見えない経済危機と爆発事故、新型コロナの感染拡大に加え、祖国アルメニアとアゼルバイジャンとの間でナゴルノカラバフをめぐる紛争が起きるなど、2020年は彼女にとって受難の年となった

Photographs by Gianmarco Maraviglia

撮影:ジャンマルコ・メラビリア
イタリア・ミラノ在住のフォトジャーナリスト。ヨーロッパ、中東、アフリカの環境や社会問題を中心に取材し、独シュピーゲル誌、米ワシントン・ポスト紙をはじめ、多くの主要メディアで作品を発表している。ヨーロッパ・デザイン学院(IED)などで講師も務める

<本誌2021年2月23日号掲載>

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