最新記事
台湾

台湾総統選、与党・民進党の頼清徳候補が勝利「台湾の民主主義の歴史に新たなページ」「中国の脅威から台湾を守る」

2024年1月14日(日)15時03分
台湾 民主進歩党(民進党) 頼清徳

1月13日 台湾総統選で与党・民主進歩党(民進党)の総統候補の頼清徳氏が勝利を確実にした。写真は同日、新北市で敗北宣言する国民党の侯友宜候補(2024年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

13日に行われた台湾総統選で、与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳副総裁が中国の圧力をはねつけ勝利した。頼氏は「台湾の民主主義の歴史に新たなページを刻んだ」と勝利宣言した。

民進党は現選挙制度下で前例のない3期目の政権を担うことになる。

頼氏は、中国との関係は現状を維持するとしながらも、「中国からの脅威や脅しから台湾を守る決意だ」と述べた。中国は選挙に向けて、頼氏を危険な分離主義者として非難していた。

頼氏はまた「対立に代わる」対等な立場での中国との協力と対話の必要性を強調したが、具体的な内容は明らかにしなかった。

蔡英文現総統は4年前の選挙で50%以上の得票率で地滑り的再選を果たしたが、頼氏の得票率は4割程度にとどまった。

中国政府は選挙結果が出た後すぐ反応、台湾世論の主流を民進党は反映していないことを示したと強調した。台湾との関係を巡る方向性が変化することはないとし、台湾は中国の一部だと改めて指摘した。

頼氏は、民進党が議会で過半数を失ったことにも言及。法案や予算を通すのが難しい状況にあり、総統選を争った最大野党・国民党の侯友宜氏、第3政党・台湾民衆党の柯文哲候補と、台湾が直面する問題を解決するため協力すると語った。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


20240521issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月21日号(5月14日発売)は「インドのヒント」特集。[モディ首相独占取材]矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディの言葉にあり

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:対中関税、貿易戦争につながらず 米中は冷めた

ワールド

中ロ首脳会談、包括的戦略パートナーシップ深化の共同

ビジネス

東芝、26年度営業利益率10%へ 最大4000人の

ビジネス

ホンダ、電動化とソフトに10兆円投資 30年までに
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 5

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 8

    総額100万円ほどの負担増...国民年金の納付「5年延長…

  • 9

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中