最新記事

タトゥー

眼にも刺青!人体装飾にハマったタトゥーの女

Woman Who Tattooed Her Eyeballs Blue Was Left Blind For Three Weeks

2019年11月5日(火)18時10分
カレダ・ラーマン

全身タトゥーは彼女にとって序の口に過ぎない amber__luke/INSTAGRAM

<「激痛」でも、肉体を飾ることやめられない。何が彼女をそうさせるのか>

眼球にタトゥーの施術を受けた女性が、3週間も失明状態になった。それでもタトゥーはやめられないという。

オーストラリアのブリスベンに住む24歳のアンバー・ルークは、バークロフトTVの取材に応じ、強膜(眼球の外層を形成する、堅くて白い繊維質の膜)に鮮やかな青の染料を入れてもらったときは、激しい痛みで目の中をガラスの破片でこすられているようだった、と語った。

しかし、モデルとして働く彼女は、痛みを苦にしない。16歳のときから全身に入れ始めたタトゥーの数は、ざっと200カ所に上る。

ルークは、インスタグラムのプロフィール欄で自分を「青い目をした白い龍」で「悪名高き変人」だと名乗り、25歳になるまでに全身にくまなくタトゥーを入れたいと話す。

眼球にタトゥーを入れた時は3週間、目が見えなくなった。施術をしたタトゥーアーティストが、眼球に針を深く刺しすぎたのが原因だったとルークは言う。

ルークはバークロフトTVに対し、「激痛だった」と語った。「眼球に針を刺して染料を流し込み始めると、施術師がガラスの破片を10個くらい持って、目にこすりつけているような感じだった」

「でも深く刺し過ぎず、適切な施術をすれば、視力を失くすことはないはずだ」

泣いてしまった母

ルークの母親ヴィッキーは、眼球にタトゥーを入れたと言われたときに泣いてしまったという。あまりにも危険な行為に思えたからだ。豪メディアのパースナウによれば、「危険があると知りながら、どうして自分の体にそんなことをするのだろう」と語ったという。

しかし、娘の決断を応援するとヴィッキーは話す。「娘を誇りに思う」

ルークは2019年10月、インスタグラムで自分もタトゥーアーティストになるつもりだと明かし、自分で彫った生まれて初めてのタトゥーの画像を投稿。次のようにコメントした。「ラインがあまりきれいじゃない。でも、誰だって最初は初心者だ。これからは毎日練習する。弟子入りして、新しいキャリアを始めるつもり」

バークロフトTVによると、ルークが初めてタトゥーを入れたのは16歳のとき。15歳のときに、医療的措置が必要な重い抑鬱状態と診断された。

<参考記事>思い出として死者のタトゥーを残しませんか
<参考記事>ラグビーW杯:オールブラックス、タトゥー隠して日本文化に配慮

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ和平サミット、50カ国以上が参加表明=開

ビジネス

MSCI新興国指数でインド株ウエートが最高更新、資

ビジネス

海外勢の米国債保有、3月は過去最高更新 日本の保有

ビジネス

TikTok米事業買収を検討、ドジャース元オーナー
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 5

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 9

    総額100万円ほどの負担増...国民年金の納付「5年延長…

  • 10

    奇跡の成長に取り残された、韓国「貧困高齢者」の苦悩

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中