最新記事

トランプ夫人

D&Gが女性歌手に激怒した理由はメラニア!? 

2017年6月21日(水)19時55分
ジャニス・ウィリアムズ

D&Gがトランプ嫌いの「リベラル」に非難されのは、これが初めてではない。ステファノ・ガッバーナとドミニコ・ドルチェの両デザイナーは、ファッション業界のデザイナーたちのようにリベラルでないために長いこと批判の的になってきた。そして批判には黙っていない。すぐやり返す。マイリー・サイラスの投稿にも、ガッバーナはすぐに反論した。

(ステファノ・ガッバーナはマイリー・サイラスの投稿を引用して反撃)


「僕らはイタリア人で、政治なんて興味はないし、アメリカ政治になんてもっと興味がない!ドレスを作るだけ。SNSに投稿して政治のことを僕らに伝えようとするのは、単なるバカだよ。あなたの投稿やコメントは必要ないので、次からは僕らを無視して」

D&Gは、胸元に大きく「#BOYCOTT DOLCE&GABBANA」のロゴがあしらわれたTシャツ(245ドル)まで作って販売している。

#boycottdolcegabbana online

stefanogabbanaさん(@stefanogabbana)がシェアした投稿 -

(ボイコットTシャツ)


5月のトランプ外遊に同行したメラニアがD&Gの服を多く着ているのに対し、感謝のコメントをガッバーナが投稿したことが、トランプ嫌いの「リベラル」から反感を招いた。これ以降、「#BOYCOTT DOLCE&GABBANA」のハッシュタグが、SNSで多く使用されるようになっていた。ボイコットTシャツはこれを逆手に取ったデザイン。

@flotus #DGWoman #melaniatrump #TaorminaTHANK YOU #madeinitaly

stefanogabbanaさん(@stefanogabbana)がシェアした投稿 -

(メラニアへの感謝のコメントを添えた投稿)


現在のところ、この件に関してマイリー・サイラスは無言を貫いている。だが忘れてはならないのは、一番の被害者であろう弟だ。怒りが収まらないファッション界の重鎮、ステファノ・ガッバーナはマイリー・サイラスへの反論に、「ブレイソンとは二度と仕事しない」と書き残したのだから。

【参考記事】米中ファーストレディのファッション対決、軍配はどちらに
【参考記事】メラニア夫人が手つなぎ「拒否」、トランプは弱っている?

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米・イランが間接協議、域内情勢のエスカレーション回

ワールド

ベトナム共産党、国家主席にラム公安相指名 国会議長

ワールド

サウジ皇太子と米大統領補佐官、二国間協定やガザ問題

ワールド

ジョージア「スパイ法案」、大統領が拒否権発動
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?

  • 3

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイジェリアの少年」...経験した偏見と苦難、そして現在の夢

  • 4

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 5

    時速160キロで走行...制御失ったテスラが宙を舞い、4…

  • 6

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 7

    日本とはどこが違う? 韓国ドラマのオリジナルサウン…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中