最新記事

メディア

トランプファミリーの異常な「セレブ」生活

2016年11月11日(金)14時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

Brendan McDermid-REUTERS

<次期大統領トランプのやり手の長女、イヴァンカ一家の「かわいい」写真を掲載するメディアが登場した。大統領選でアメリカ社会の分断を煽ったトランプ(とそのファミリー)を普通のセレブ扱いしていいのか>(写真:左からトランプの次男エリックと妻ララ、三男バロンとトランプ、妻メラニア、長男ドナルド・ジュニアと妻バネッサ〔前列に子供たちのキア、ドナルド〕、長女イヴァンカと夫のクシュナー、次女ティファニー)

 芸能週刊誌「ピープル」はメディアの先陣を切って、大統領選で勝利したドナルド・トランプの家族を「セレブ」としてもてはやし始めた。

 ヒラリー・クリントンの敗北宣言から一時間も経たないうちに、ピープルの公式ツイッターは「イヴァンカ・トランプと家族のかわい過ぎる写真」というスライドショーを掲載を告知した。

 親が誰でも、子供たちは愛らしく、フォトジェニックだと決まっている。だが、トランプの長女で選挙運動も率いていたイヴァンカとその夫で週刊新聞紙「ニューヨーク・オブザーバー」の経営者ジャレッド・クシュナーは決してかわいくない。二人はアメリカの現代政治史上、最も憎悪に満ちたトランプの選挙キャンペーンで重要な役割を果たしたばかり。クシュナー一家の幸せに満ちた写真は、その事実を忘れさせてしまう。

 メディアはトランプをただのセレブとして扱うべきではない。トランプファミリーが「かわいい」なんて、とんでもない。

webw161111-family02.jpg

メラニア夫人はファーストレディーに Carlo Allegri-REUTERS


webw161111-family03.jpg

7月の共和党大会に出席したトランプの三男バロン(右)と次女ティファニー Carlo Allegri-REUTERS



(ニュース番組の取材を受けるトランプファミリー)



(長女イヴァンカのモデル時代のショットを集めた動画)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

金融デジタル化、新たなリスクの源に バーゼル委員会

ワールド

中ロ首脳会談、対米で結束 包括的戦略パートナー深化

ワールド

漁師に支援物資供給、フィリピン民間船団 南シナ海の

ビジネス

米、両面型太陽光パネル輸入関税免除を終了 国内産業
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 5

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 8

    総額100万円ほどの負担増...国民年金の納付「5年延長…

  • 9

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中