最新記事

ビジネス

英語の勉強を始める前に読んでおきたい「英語術」の本...ほか、いまオススメの4冊

2022年9月14日(水)18時11分
flier編集部

ネットにはない「編集された一覧性」が魅力

現代用語の基礎知識 学習版 2022-2023
 監修:現代用語検定協会
 著者:片岡輝
 出版社:自由国民社
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


日々、ニュースがあふれる中で、わかったような気になっている「言葉」ってありませんか。いざ、説明しようとするとうまく説明できなかった、そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

5つのジャンルに分類した用語解説集に加えて、厳選された最新時事ニュースを「テーマ解説」と「調べ学習攻略」としてまとめているので深く理解し考えるヒントになります。さらに、そもそもの「基礎知識」として関連する「言葉」の解説を読むことで、わかったような気になっている言葉も、しっかりと自分のものとして定着させることができます。

本書は、おとなから子どもまで、就活や受験に、資格試験にももちろん役立ちますが、ビジネスパーソンの方々に必須な「時事教養」が身につく1冊です。なんでもネットで調べられる時代ですが、「編集された一覧性」も最大の魅力です。手元において、いつでも気になるところから開いてみませんか。
(現代用語の基礎知識編集部/大塚陽子)

耳を傾けるべきヤングケアラーたちの声

「ヤングケアラー」とは誰か
 家族を“気づかう”子どもたちの孤立

 著者:村上靖彦
 出版社:朝日新聞出版
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


「ヤングケアラー」という言葉に、どんなイメージを持つでしょうか。きっと、病気で身体が自由にならない家族の身の周りの世話をしたり家事に追われたりして、疲れ切っている子どもが思い浮かぶのではないかと思います。でも、精神疾患を抱える母親をケアするひとり親家庭の子どもが多くいますし、身体的介護を一切していないヤングケアラーもいます。経験も想いも複雑で多様というのが現実なのです。

ただ、共通して言えるのは、ヤングケアラーとは「家族を気づかう、心配する子ども」であることだと著者は考えています。また、何らかの“孤立”のなかにあって、それが状況を深刻化させる大きな原因だということも。

本書には7人のヤングケアラーが登場します。著者がインタビューを重ね、その「語り」をていねいに分析していくと、これまでほとんど知られてこなかった困難の本質が明らかになってきました。また、孤立を生まないための“居場所”や支援への道筋も見えてきたのです。身近なところに声をあげられない子どもがいること、誰しもがその声を聴く存在のひとりになれることに気づかされる一冊です。
(編集担当 森 鈴香)

◇ ◇ ◇


flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。

通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されており、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

このほか、オンライン読書コミュニティ「flier book labo」の運営など、フライヤーはビジネスパーソンの学びを応援しています。

flier_logo_nwj01.jpg

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米ホーム・デポ、売上高が予想以上に減少 高額商品が

ワールド

バイデン大統領、対中関税を大幅引き上げ EVや半導

ビジネス

情報BOX:パウエル米FRB議長の発言要旨

ワールド

バイデン政権の対中関税引き上げ不十分、拡大すべき=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 2

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 3

    アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プーチンの危険なハルキウ攻勢

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ユーロビジョン決勝、イスラエル歌手の登場に生中継…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 10

    ロシア国営企業の「赤字が止まらない」...20%も買い…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中