コラム

コロナ予防でひどい風邪が流行し、クリスマスは9月に始まった

2021年10月21日(木)16時30分

店は客にできるだけ早い時期からクリスマスの買い物をするように仕向けているから、「クリスマスが毎年毎年早く始まっている」とはよく言われている。毎年、ジングルベルの歌がもう店で流れ始めたよ、というのが話題に上るし(「まだ11月なのにね!」)、地元のスーパーが10月(!)からもうクリスマスの飾り付けをし始めたよ、という人もいるだろう。「クリスマスシーズン」の始まりが毎年じりじりと前倒しになっている様子を見て、ばかげているとか不快に感じるのはみんなに共通する思いだ。でも、ついにクリスマス商品を9月半ばに売り始めたのは桁違いの飛躍だ。さすがに1年の4分の1以上を「祝祭」にしておくことは無理がある。

家に帰ると、サプライチェーンの問題だらけで今年のクリスマスには支障が出る恐れがある、とのニュースが報じられていた。12月が来たら、クリスマスのごちそうにありつけなくなる可能性があるらしい(それらは今、既に店に並んでいるのだが)。

プロフィール

コリン・ジョイス

フリージャーナリスト。1970年、イギリス生まれ。92年に来日し、神戸と東京で暮らす。ニューズウィーク日本版記者、英デイリー・テレグラフ紙東京支局長を経て、フリーに。日本、ニューヨークでの滞在を経て2010年、16年ぶりに故郷イングランドに帰国。フリーランスのジャーナリストとしてイングランドのエセックスを拠点に活動する。ビールとサッカーをこよなく愛す。著書に『「ニッポン社会」入門――英国人記者の抱腹レポート』(NHK生活人新書)、『新「ニッポン社会」入門--英国人、日本で再び発見する』(三賢社)、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの〈すきま〉』(NHK出版新書)、『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』(三賢社)など。

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