ニュース速報
ビジネス

ECB、インフレ鈍化続けば6月に利下げ開始を=スペイン中銀総裁

2024年04月30日(火)20時25分

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は30日、インフレの緩やかな鈍化が予想通りに続けば、ECBは6月に利下げを開始すべきだと述べた。ECB本部、昨年9月撮影。(2024年 ロイター/Wolfgang Rattay/File Photo)

[マドリード 30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は30日、インフレの緩やかな鈍化が予想通りに続けば、ECBは6月に利下げを開始すべきだと述べた。

デコス氏は、今後数四半期、インフレの鈍化が続く見通しだと指摘。ただ、ベース効果で鈍化ペースは昨年より緩やかになるとの見方を示した。

「こうしたインフレ見通しが維持されれば、現在の金融引き締め水準を6月に緩和し始めることが適切だとECB理事会は考えている」と述べた。スペイン中銀の年次報告書で見解を示した。

同氏は、ECBが不確実性のレベルを踏まえ、事前に特定の金利の道筋を確約することなく、今後もデータ次第というアプローチで会合ごとに決定を下すとも述べた。

また、スペイン中銀は、国内銀行のカウンターシクリカル資本バッファー(現在0%)を「プラスの水準」にすることを検討しており、近く発動するかどうか決定事項を発表する予定という。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、ゼレンスキー氏の正当性に疑問 戒厳令で

ワールド

ロシア誘導爆弾、ウクライナ北東部ハリコフで爆発 2

ワールド

ウクライナ和平、「22年の交渉が基礎に」=プーチン

ワールド

イスラエル、ガザは「悲劇的戦争」 国際司法裁で南ア
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 5

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 6

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 7

    アメリカはどうでもよい...弾薬の供与停止も「進撃の…

  • 8

    共同親権法制を実施するうえでの2つの留意点

  • 9

    日鉄のUSスチール買収、米が承認の可能性「ゼロ」─…

  • 10

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中