ニュース速報
ビジネス

米ウィーワーク、再建計画巡り債権者と和解 創業者の買い戻し拒否

2024年04月30日(火)10時29分

 経営再建中の米シェアオフィス大手ウィーワークは4月29日に開かれた米連邦破産裁判所の審理で、再建計画を巡り返済順位の低い債権者と和解に達し、返済順位が高い債権者から新たな資金提供を受ける見通しになったと明らかにした。写真は同社のロゴ。昨年11月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Shannon Stapleton)

Dietrich Knauth

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 経営再建中の米シェアオフィス大手ウィーワークは29日に開かれた米連邦破産裁判所の審理で、再建計画を巡り返済順位の低い債権者と和解に達し、返済順位が高い債権者から新たな資金提供を受ける見通しになったと明らかにした。

裁判所は同社が再建計画を債権者投票にかけることを承認。5月末までに連邦破産法第11条の適用から脱却する見通しとなった。

ウィーワークの共同創業者アダム・ニューマン氏は同社を6億5000万ドルで買い戻すことを申し出ているが、これを拒否して再建計画を進める。

返済順位の高い債権者が債務を株式に転換し、40億ドルの債務を帳消しにする計画で、全ての主要債権者が支持を表明している。

また、ソフトバンクグループ、キング・ストリート・キャピタルやウィーワークの技術パートナーであるヤルディ・システムズの関連会社クーパー・グリモンドを含む債権者グループが新たに最大4億5000万ドルの資金提供で合意した。

再建後、クーパー・グリモンドはウィーワーク株式の過半数を保有し、ソフトバンクGの保有率は16.5%となるが、債務株式化により最大36%まで上昇する可能性がある。

ウィーワークは返済順位が劣後する債権者との和解で3250万ドルを支払うことに合意した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北東部ハリコフ州「激しい戦闘」迫る、ウクライナ軍総

ビジネス

NY連銀、新たなサプライチェーン関連指数発表へ 2

ビジネス

米CB景気先行指数、4月は0.6%低下 予想下回る

ワールド

プーチン氏、ゼレンスキー氏の正当性に疑問 戒厳令で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 2

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 5

    無名コメディアンによる狂気ドラマ『私のトナカイち…

  • 6

    「香りを嗅ぐだけで血管が若返る」毎朝のコーヒーに…

  • 7

    他人から非難された...そんな時「釈迦牟尼の出した答…

  • 8

    日鉄のUSスチール買収、米が承認の可能性「ゼロ」─…

  • 9

    学校で起きた小さな事件が、社会システムの欠点を暴…

  • 10

    「インドで2030年、奇跡の成長が始まる」モディが体…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中