利上げの可能性排除せず、経済指標次第=米シカゴ連銀総裁
米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は19日、インフレ率を目標とする2%に引き下げるために米連邦準備理事会(FRB)が何をする必要があるかは経済指標次第になるとし、利上げの可能性は排除できないと述べた。2023年8月撮影(2024年 ロイター/Ann Saphir/File Photo)
[19日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は19日、インフレ率を目標とする2%に引き下げるために米連邦準備理事会(FRB)が何をする必要があるかは経済指標次第になるとし、利上げの可能性は排除できないと述べた。
グールズビー総裁は、いかなることも排除できないとし、「われわれは何が必要か、どの程度まで制約的になるべきかを見極めようとしている。判断するには数週間、数カ月かかる」と述べた。
グールズビー氏はこれに先立ち、インフレ抑制に向けた進展は今年に入り停滞したとの認識を示し、「労働市場の力強さに加え、長期的にインフレ緩和が進んでいることを踏まえると、FRBの現在の引き締め的な政策は適切」と指摘。「状況が一段と明確になるのを待ってから行動を起こすのが現時点では理にかなう」と述べた。
このところの経済指標でインフレ率が予想を上回っていることについては、「看過できない」とし、経済と労働市場の継続的な力強い伸びが景気過熱の兆候かどうか、FRBは判断していかなければならないと語った。