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欧州インフレの軟着陸、可能だが確実ではない=IMF

2024年04月20日(土)01時14分

国際通貨基金(IMF)は19日、欧州経済にとってインフレ緩和に向けた「中程度の経済的コスト」を伴う軟着陸は手の届く範囲にあるものの、確実からは程遠いとの見解を示した。2018年5月撮影(2024年 ロイター/Yuri Gripas/ File photo)

[19日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は19日、欧州経済にとってインフレ緩和に向けた「中程度の経済的コスト」を伴う軟着陸は手の届く範囲にあるものの、確実からは程遠いとの見解を示した。また、域内の大半で経済回復が不安定な様子が見受けられるとも指摘した。

IMFは、欧州大陸の主要ユーロ圏経済の短期的な成長見通しが再度下方修正されたことについて、回復が弱いのは消費者心理の弱まりやエネルギー価格上昇の影響が遅れて発現していること、金利に敏感な製造業や企業投資の低迷を反映していると述べた。

IMFのアルフレッド・カマー欧州局長は、インフレが不均一な動きをしている多様な地域全体で適切な金融政策を調整することが重要だと指摘。利下げを開始する準備が整った中央銀行は、金融政策を「状況の進展に合わせて早すぎず遅すぎず」緩和する必要があると述べた。一方、その他の国々では、インフレを完全に抑制するために、金利を長期間、高水準に維持する必要があるとした。

ロイター
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