この半年間を振り返るに、インド向けの報道状況がかなり変わってきたと認識しています。

以下はインド特集を組んでいるメディアですが、テレビネット問わず、インドへの期待が急激に高まっていると感じています。私がインドに来た2017年では「安倍首相がインド来たな」くらいにしか報道されていなかったのが、この半年はものすごい報道量になっていると感じます。

＜メディア・リスト＞

【ルポ】明日の大国・インドで目にした「急成長」の現場 (newspicks.com)

混迷の世紀 第10回 台頭する"第3極" インドの衝撃を追う - NHKスペシャル - NHK

ＷＢＳ35周年スペシャル　インド　次のフロンティアの実力は？(テレビ東京、2023/4/4 22:00 OA)の番組情報ページ | テレビ東京・ＢＳテレ東 7ch(公式) (tv-tokyo.co.jp)

となると、次はインドへ進出する際には、誰に聞けばいいのか？という話題になってきますが、インド・スタートアップ備忘録：どのプロフェッショナルに聞けばいいのか？｜スタートアップ超大国 インド～ベンガルールからの現地ブログ～｜World Voice｜ニューズウィーク日本版 (newsweekjapan.jp)　では、法務・税務・会計・M&Aの専門家を紹介しましたが、今回はコンサルティングファームについて紹介してみます。

BIG4(EY,PWC,DTC,KPMG)については、言わずもがなであるので、今回も独立系に絞って紹介します。

YCPホールディングス（本社：シンガポール）

YCP Holdings (Global) Limited（取締役兼グループCEO ：石田裕樹氏）は、2011年、日本で設立され、現在は本拠をシンガポールを移し、APAC地域でのプロフェッショナルサービスを提供しているコンサルティングファームです。

同社は、インド市場でのサービス展開を強化するために、以下のインド地場ファーム2社を立て続けに買収して、サービスラインナップを強化しています。2022年からの買収で短期間でPMIを実施して、陣容を強化しているので、インドへの本気度が極めて強いといえるでしょう。

＜買収先とその目的＞

1.Auctus Advisors Private Limited（オークタス、統合完了後は、YCP Auctusへ社名変更）：DXやM&A分野を中心とした戦略分野でのサービスラインナップ強化が買収目的。

関連URL：

Auctus Advisors Private Limitedの株式取得（完全子会社化）のお知らせ｜YCP Holdings (Global) Limitedのプレスリリース (prtimes.jp)

Auctus Advisors社名変更のお知らせ　新社名は「YCP Auctus」 | YCPホールディングス (グローバル)

2.Consus Global（コンサス・グローバル）

：物流分野を中心としたサプライチェーン分野でのサービス強化が買収目的。

関連URL：

Consus Global の株式取得（完全子会社化）及び「サプライチェーン・ソリューションズ事業部」新設のお知らせ | YCPホールディングス (グローバル)

シンガポールYCP、インドのコンサル会社など買収 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

Auctusについては、YCPによる買収前から、インド地場においてはトップティアに属するファームとして著名でしたし、日系企業によるインド地場企業の買収やインド市場進出を多く支援してきている実績もあるため、日本発のファームであるYCPとの経営統合により、今後、日本-インド間でのビジネス創出において一気通貫のサービスが提供できると期待されます。

<Auctusの主なクライアント>

（YCP Auctus | Business Transformation in India and Beyondより引用。）

支援実績も多岐にわたり、様々な分野での支援が可能でしょう。

＜主な支援事例＞

Go-To-Market Strategy for Green Hydrogen Production in India for a Large Global Energy Company (ycpauctus.com)

Market Assessment of Agri-Food Processing Industry in Bangladesh for a Multilateral Development Bank (ycpauctus.com)

私も本寄稿で再三述べておりますが、インド進出においては、正しいパートナー企業や正しい人材に巡り合えるかどうかに尽きるので、YCP Auctusの持つネットワークをレバレッジして、潜在パートナーを増やすとか、優秀層へのリーチといったことが可能になると想定できます。

以上、今回はYCPホールディングス単体で深堀で紹介させて頂きましたが、本情報が読者の皆さんのインド進出の一助になれば幸いです。