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欧米問題は「はるかに広範囲」、潜水艦問題に限らず=欧州委員

2021年09月22日(水)03時53分

欧州連合(EU)欧州委員会のティエリー・ブルトン委員(域内市場担当)は21日、欧米間の緊張は数年前から続いており、オーストラリアがフランスとの400億ドル規模の潜水艦共同開発計画を破棄したことへの不満だけではないと述べた。2020年8月撮影(2021年 ロイター/Yves Herman)

[ワシントン 21日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のティエリー・ブルトン委員(域内市場担当)は21日、欧米間の緊張は数年前から続いており、オーストラリアがフランスとの400億ドル規模の潜水艦共同開発計画を破棄したことへの不満だけではないと述べた。

ワシントンで記者団に対し、欧州の政治家や市民の中で「欧米関係で何かしらの崩壊が起きているとの感覚が残念ながら高まっている」と指摘。「先週起こったことだけが原因だと考えるのは正しくない。それよりもはるかに広範囲に及んでいる」とし、バイデン政権がアフガニスタンからの駐留米軍撤退を巡り意思疎通を図っていなかったことや、トランプ前政権時代の渡航制限措置を長期にわたり継続していること、米国がメルケル独首相の携帯電話を盗聴したことやトランプ前政権の4年間にわたる欧州たたきなどその根は深いとした。

その上で、信頼回復の重要性を強調。訪米中にレモンド米商務長官など高官との協議を進めるとした。新型コロナウイルスへの対応や半導体の生産強化に向けた共同の取り組みなどが話し合われる見込み。

ブルトン氏によると、EU首脳は29日にペンシルベニア州ピッツバーグで開催される貿易・技術協議会(TTC)の初会合を進めるかどうかを今週中に決定するという。

ロイター
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