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パウエル議長、債務上限引き上げを呼び掛け FRBは経済守りきれず
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、連邦政府の債務上限が引き上げられず、米国が債務不履行(デフォルト)に陥った場合、FRBは経済と金融市場をその影響から守ることはできないと述べた。2020年5月撮影(2021年 ロイター/Kevin Lamarque)
[22日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、連邦政府の債務上限が引き上げられず、米国が債務不履行(デフォルト)に陥った場合、FRBは経済と金融市場をその影響から守ることはできないと述べ、議会に対し破滅的なリスクを回避するために速やかに上限を引き上げるよう呼び掛けた。
パウエル議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で「米国がデフォルトに陥らないよう、タイムリーに連邦債務上限を引き上げることが極めて重要だ。引き上げられなければ、経済と金融市場が著しいダメージを受ける」とし、実際に行動を起こすよう呼び掛けた。
今回のFOMCで、上限が引き上げられずにデフォルトに陥った場合の緊急対策を討議したかとの質問に対しては、「FRBや他の機関がデフォルト発生時に市場や経済を完全に守ることができると予期するべきではない」と述べた。
FRBが緊急対策で財務省と連絡を取っているかについては回答を避けた。