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米中古住宅販売、8月は2%減 在庫が減少
A newly constructed single family home is shown as sold in Encinitas, California, U.S., July 31, 2019. REUTERS/Mike Blake - RC1C72890AF0
[ワシントン 22日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が22日発表した8月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比2.0%減の588万戸となり、3カ月ぶりに減った。供給が引き続き逼迫している中で価格が上昇し、第3・四半期に住宅市場が勢いを失っているのを示した。
市場予想は589万戸だった。地域別は4地域とも減少。前年同月比は1.5%減った。
全体の販売価格は中央値が35万6700ドルとなり、前年同月より14.9%上昇。ただ、上昇ペースは減速しており、住宅購入希望者による競い合いも落ち着きつつある。引き続き高価格帯の販売が好調だった。
住宅在庫は129万戸と、前年同月から13.4%減った。販売ペースに基づく在庫の消化期間は2.6カ月と前年同月の3.0カ月から低下し、適切な需給バランスとされる6─7カ月を引き続き大幅に下回った。
初回購入者が販売に占める割合は29%と、2019年1月以来の低水準となった。今年7月の30%から低下した。1年前は33%だった。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による住宅市場への追い風は弱まってきた。だが、住宅ローン金利が記録的低水準に近いことや、労働市場の逼迫による賃金上昇を背景に、住宅需要は引き続き堅調に推移している。