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ドイツの街角から

シュピッツナーゲル典子|ドイツ

今年は日独交流160周年!多彩な日本文化を紹介するデュッセルドルフ「日本デー」は分散型イベントで開催

ケラー市長は、日本デー開催に際し次のように語った。

現在のパンデミックの状況を考慮して、今年の『日本デイズ』は、当初バーチャルイベントのコンセプトを採用した。その後は数ヶ月にわたってデュッセルドルフの人々に多様な日本文化の印象を与えることを目的とした催物を開催する。

日独友好の中心地であるデュッセルドルフは、160年前の日独両国の外交関係樹立の記念行事の一翼を担うと同時に、2022年に向けて楽観的な見通しを立てている。

日本デーフィナーレの恒例花火大会は8月に開催予定。今から楽しみにしている。

ドイツと日本のビジネス関係者を対象とした今年の経済シンポジウムは「サステイナビリティとニューノーマルに対応した革新的な流通・物流」をテーマに、デジタルイベントとして行われる。

そして同州アンドレアス・ピンクヴァルト経済・デジタル大臣は、ビジネスデーについてこう述べた。

不安定なこの時期だからこそ、両国の友好関係をふり返り、さらにつながりを深めていきたい。

ビジネスデーは日本デーの中心的な要素であり、日本にとってNRW州が非常に重要な場所であることを示している。

今年は物流に焦点を当て、将来を見据えた経済に向けた現在の課題に共同で取り組んでいきたい。

日本は、気候保護やデジタル化のテーマにも最高レベルで尽力している。ビジネスデーでは、双方のパートナーがお互いに多くのことを学び、革新的なソリューションによって物流を未来につなげることができるようになるだろう。

さらに在デュッセルドルフ日本国総領事の岩間公則氏も次のように語った。

日独友好160周年という記念すべき年に、「日本ディズ」を開催できることを大変嬉しく思います。私たちが直面している不確実で不安定な時代には、普遍的な価値観を共有する両国の多面的な交流の長い歴史に意識的に注目することが特に重要です。

今回の一連のイベントは、日独関係の歴史を振り返り、様々なレベルでの交流をさらに拡大する良い機会となるでしょう。

また日本商工会議所は、イベントの一環として、5月21日から市内を走行するシュタットバーン(路面電車)一部路線の車内で、日本とNRW州の経済関係の歴史を特別展示する。利用客客は2ヶ月間、両国の友情の歴史的側面を列車内で学ぶことができるそうだ。

5月22日から31日までの間、デジタルマンガ描画コンテストなど、オンラインを中心とした5月のイベントもある。さらに アニメコンベンション「DoKomi」のオンライン版として、5月22日に「DigiKomi」のライブ配信を行う。ドコミ自体は5月から8月7日、8日に移動した。 2019年は55,000人以上が訪れたドイツ最大のアニメ・日本フェアだ。

今年の8月には、「日本デー」でおなじみのサムライ・グループ「Takeda e.V.」の登場も予定されている。

日本からドイツへの旅は、いつになったら実現するのか不明だが、ここしばらくバーチャル体験で思いを馳せてみたい。2022年の日本デーは、5月22日に開催される。

参考までに・日本デー体験記、2018年の様子です。

 

Profile

著者プロフィール
シュピッツナーゲル典子

ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。

Twitter: @spnoriko

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